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『思いがけない道標 ―娘の体温が教えてくれたこと―』夢の途中



人生の道筋は、時として不思議な導きに満ちています。

娘のアトピーと向き合った日々は、まるで暗闇の中に一筋の光を探すような時間でした。

化学物質を避け、手作りの食事にこだわり、少しずつ確かな変化を感じ取っていく。

その過程で、私たちの体が本来持っている力の素晴らしさを、身をもって学んでいました。

しかし、安堵もつかの間。

小学校入学後に始まった37度台の微熱は、当時の私の心を大きな不安で満たしました。

今なら「それは健康の証」だとわかります。

でも、フルタイムで働く母として、娘の体温の上昇は耐え難い重みとなって心にのしかかりました。

仕事を手放す決断は、涙と共にありました。

でも、不思議なものです。

一つのドアが閉じると、思いもよらない場所で新しいドアが開くことがあるのですね。

看護学校の非常勤講師という話が舞い込んできたとき、正直、戸惑いました。

獣医師として動物の体を学んできた私が、今度は人の体について教えるなんて。

でも、教壇に立ってみると、それまで気づかなかった新しい発見の連続でした。

学生たちに教える中で、私自身も学び直していました。

動物と人間の体の仕組みを比較しながら説明することで、
生命の神秘により深く触れることができました。

それは、まるで新しい世界の扉が開かれていくような体験でした。

今、振り返ると、すべてが不思議なつながりを持っていたように感じます。

娘の「高め」の体温は、決して心配の種ではなく、
むしろ健康な証だったこと。

その「誤解」が私を新しい道へと導いてくれたこと。

そして、その道が液晶水や自然治癒力への探究につながっていったこと。

人生は、時として予期せぬ方向に私たちを導きます。

でも、その一つ一つの出来事には、必ず意味があるのだと思います。 

娘の体温が教えてくれた気づき、
非常勤講師として出会えた新しい視点、
それらすべてが、今の私を形作る大切な糧となっているのです。

まるで、見えない糸で繋がれているかのように、すべての出来事が美しい模様を描いていく。

それこそが、人生という不思議な旅路なのかもしれません。​​​​​​​​​​​​​​​​

まだまだ夢の途中です。

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