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水滴のやうな言葉たち

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詩についての呟き。 詩についてのひとりごと。 わたしの詩論 など。 ふと思いついたこと。気づき。
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#備忘録

magma

magma

幼い頃から命の底で
ユラユラと滾る
マグマの舞

その粋を認める
大人になった

わたしは生涯この炎を
こうして癒し続けるのだろう

spring

spring

それは 紫がかった透明
オーロラの光を帯びる水面

幻影としか思えないほどに美しく
手でふれられそうなほどにリアル

雪のように儚げな煌めきと
水晶のように確かな存在感

わたしが還る場所

secret

secret

人は日々
言葉を好きに解釈する
よくもわるくも

そうして
ドラマチックは
つくられてゆく

解釈に酔うこと
それに気づかないこと

無意識で並行させ
活力を生み出す

それにより
熱狂したり
絶望したり
思い通りに生きるのだ

言葉はそれの助長を孕む
波動である

人は人生に
媚薬を求めている

水 Ⅱ

水 Ⅱ

詩は

読むときも

じわじわと

足をつけていくことになる

そうしないと

詩って読めなくて

だから

読むときも

ちょっとだけ

気が必要

靴も靴下も履いてるのに

まず靴と靴下を

脱ぐとこから始まる

ちょっとだけ

気が必要

詩 香る

詩 香る

大切な部分を匂わせる

他の香りは立たせない

詩を書き読むことは聞香のよう

つまり詩は香りなのかもしれない