見出し画像

体験談 第1章1臨死体験②

体と意識、二つの存在


処置を受ける体を眺めながら、私はとりあえず枕元に立っていました。


酸素マスクのゴムのにおいが嫌で、「くさっ」と思った瞬間、体の手がそのマスクを外そうと動きました。





――あれ、私の意思が伝わる?





けれど、再び意識を体から引き離すと、痛みも苦しさも感じなくなり、私はその快適さに安堵しました。




そのとき、心電図の波形が乱れ、先生が必死に心臓を叩き始めました。





――これ、もしかして…やばくない?





息を呑んで見ていると、目の前に突然スクリーンが現れました。


そこには小さい頃からの思い出が次々と映し出されていきました。


友達の顔が次々にパッパと変わり、「走馬灯ってこれか!」と思いながら見入っていました。


けれど、あまりに短い上映時間に「走馬灯ってこんな短編映画だったっけ?」とツッコミを入れてしまったのも事実です。





素粒子でできた私――すべてが繋がる感覚





救急処置室を見渡すと、生きていないと感じる存在がそこにいました。


一人は女性、もう一人は腐りかけの何か。


恐ろしくて一歩引くと、体が医療器具の台車と重なりました。





その瞬間、私の意識はまるで素粒子のように広がりました。




――これだ、私の正体はこれなんだ!




すべてが同じ粒子でできていて、私も、空気も、台車も、そこにあるすべてが一体でした。この気づきは衝撃的でした。





けれど、その次の瞬間、私は吸い込まれるように暗いトンネルを猛スピードで進んでいました。





――「わかった」。





宇宙のこと、生まれた理由、パラレルワールドの存在――すべてがわかりました。





川と門番、そして祖父の拳




トンネルを抜けると、目の前には黄色い花畑が広がっていました。





――きれい。





けれど、小さな川を越えてはいけないと直感で感じました。





その後、私は灰色の階段を上り、粗末な扉の前に立っていました。


そこには黒い甲冑をつけた門番がいて、私に問うのです。





――「使命を果たしたか?」





その答えを出そうとしていると、大好きだった祖父が銀色の自転車で現れました。





「じーちゃん!」





喜ぶのも束の間、祖父は優しい笑顔のまま、私の肩を思いっきりグーで殴りました。





――「じーちゃん!なんで!?」





その瞬間、私は現実に戻されました。





目の前にはお医者さんがいて、「搬送する」と言っています。


体はまだ痛く、視界は黄色いまま。




――生きるって、痛い。




ストレッチャーに運ばれながら、私はあの花畑や門番を思い出しました。





そして、その日を境に、私の世界は変わりました。


見えない存在が見え、聞こえないはずの声が聞こえるようになったのです。


これは、私が「わかった」と確信した瞬間から始まった、新しい人生のプロローグでした。






公式ラインななほし事務局

@397kpgij

https://lin.ee/iYkQlIi


古事記00(動画 講座)

https://nanahoshi.my.canva.site/kozikioo


古事記販売vimeo (販売先URL)

https://vimeo.com/ondemand/kojiki

(零は無料ですが有料でも買えちゃうのでご注意を)


過去のインスタライブ、妖怪と百物語、いち子ちゃんの日記最新はこちら

Instagram(情報発信メイン)


https://www.instagram.com/nanahoshi073






ホームページななほし

キャンバ

https://nanahoshi.my.canva.site/


自己紹介キャンバ

https://nanahoshi.my.canva.site/dagbc-a13mo


キャンバ いち子ちゃん・日記

https://nanahoshi.my.canva.site/dagbjffsinm

いち子ちゃんの日記とはYouTube

https://youtu.be/nj-wm2LZppk?si=VKmSifOskENrcylG


心理ブロック キャンバ

https://nanahoshi.my.canva.site/dagbi4rstb8


魂の人生計画

https://nanahoshi.my.canva.site/dagbj4uzorq


采配YouTube

https://youtube.com/@ichikochan915?si=M_P6cNZfmSm3JW5o



いいなと思ったら応援しよう!