私の心。絵本の話。
私は空想を生きるくらげのようなモノだ。
「現実をみなさい」
「目の前に在る、触れる世界にまさるものはないんだよ」
と熱く熱く語られるたびに
『この人達は何を言っているのだろうか?』
と思ってきた子供。
私の大切な心は
ふかふかのクッションつきでやってくる。
現実の人間相手に手に入れられなかった大切な心は物語を通して私に届く。
作者というのをあまり調べないので、つくり手は遠いが、その作品の心は確かに私を優しく包んでくれていた。
心の成長は物語からの贈り物。
物語とはそういうものだ。
そんな事を思いながら、小さい頃に読んだ絵本…何を読んでいただろう?と記憶をたどる。
大抵何でも読んだ気がするけれど。
大人になって買い直した絵本は『エルマーのぼうけん』『エルマーとりゅう』『エルマーと16ぴきのりゅう』
手放さずに持っている絵本は『今日も青い海で』
たまに思い出すのは『もりのへなそうる』と『ふわふわふとん』それから『こびっちょさんのやま』(これは題名を忘れてて検索した)
あ、大変。『めっきらもっきらどおんどん』と『ヤギのガラガラドン』を忘れていた。
本当はもっと沢山覚えているけど、書ききれなくなるからこれくらいにしよう。
今あげた絵本、画面の前のあなたも知っているものはあっただろうか?
『めっきらもっきらどおんどん』 とか 『ヤギのガラガラドン』 なんかは鉄板(と私は思っている)だから知っている人は多いかもしれない。
でも、果たして『今日も青い海で』とか、『ふわふわふとん』あたりを知っている人はいるのだろうか。
『今日も青い海で』は私の中の名作。
今まで誰にも「知ってる!知ってる!」と言われたことがない。
noteを始めて少し経った頃に1度記事にしている。
あまり読まれていない。笑
気が向いたら読んでみてほしい。リンク貼っておきます。我ながらきちんと書いた記事だと思う。笑
今書いている「砂鯨を追う」も、中学生の時書いていた「空鯨」も、この絵本の鯨に多少なりと影響を受けている。
読んだ時に『あぁ、私は何かを知ってる』と思った。なんとも素敵な絵本。
『ふわふわふとん』
は大好きな虫達のお話。
とにかくガガイモの種に憧れるお話。
寒い冬に、みんなでお布団にくるまる幸せのお話。これはシリーズの4作目なのかな。
どれも読んだはずなのに、覚えているのは寒い冬を頑張って越そうとする虫達とふわふわのガガイモのことだけ。笑
『こびっちょさんのやま』
は大きな虫達が(また虫)風邪を治しに来てくれるお話。虫の好きな子には虫の神様が、小鳥の好きな子には小鳥の神様が、やってきてくれるという言い伝えを絵本にしたものらしい。大きくなってから大人に向けた解説を読んだ。山形かそこらの話だったはず………記憶曖昧。
大きなダンゴムシにマッサージされるなんて絶対にくすぐったい。
普段から生き物に優しくしていれば、きっと見ていてくれて、私のところにもきてくれると思った幼少期。
『エルマーのぼうけん』も『もりのへなそうる』も読んだことある人は多いはず。
エルマーにも、もりのへなそうるにも、架空の生き物が出てくる。
エルマーには『りゅう』が、もりのへなそうるには『へなそうる』が出てくる。
エルマーのぼうけんに関しては、とにかくももいろ棒付きキャンディーが魅力的。あと、3部作で絵より文が多いので、読み聞かせは大変だと思う。笑
もりのへなそうるは小さい子特有の『言い間違い』がとにかく可愛い。
いかに笑わず大真面目に言い間違えるか…読み手の腕の見せ所かも。大人も子供も楽しい絵本だと思う。
全部詳しく書いたら文字数がとんでもなくなるから、サラサラ~と書いた。
私は幼稚園でもらう本を一人でもよく読んだ。
それと、母親も小さい頃は、よく読み聞かせをしてくれていた。(保育士の資格を持つだけある…持ってるのにアレ…いや、今は母の事を考えるのはやめておこう)
絵本に始まり、両祖母の趣味が読書で渡されるままに本を読んでいた。
そして図書室にある気になる本はどんどん読んでいった。
でも、私って感覚読みなんだよね。
作者が誰だとか、物語の詳しい内容だとか、どういう手法のどういうジャンルだとかは、ほぼ覚えていない。いや、覚えているものもあるけれど、興味が薄い。
だから、詳しく語り合いたい人とは向かなくて、本が好きというよりは、物語の中にある『何か』が好きなんだなと思う。
大切な心だけが残っていく。
現実を見つめる事はきっと大切だ。
けれど、私は何時だって物語の中に在る。
たまにそのズレが大きく大きく相手と私を隔てるけれど、そんなことは割とどうでもいいなぁと思ってしまう。
あなたの好きな絵本はなんだろう?
あなたの心をぐんっと伸ばしたその絵本はきっと、優しい誰かの心なのだろう。
サポート設定出来てるのかしら?出来ていたとして、サポートしてもらえたら、明日も生きていけると思います。その明日に何かをつくりたいなぁ。