好きな本はありますか?
こんにちは。外は穏やかに晴れています。
どうも、koedananafusiです。はじめましての方は、はじめまして。また来てくれた方は、何時も有難うございます。
私は、幼稚園児の時から本が大好きでした。それは、大人になってからも変わらず沢山の物語を読みました。
沢山読んだなかでも、お気に入りのお話があります。今日は、そんなお気に入りのお話
『今日も青い海で』を紹介します。
ボロボロですね(笑)確か、この本は、私が小学生の時に祖母からプレゼントされたものです。それからずっと、実家を出る時も、引っ越す時も、私の家の本棚に、この本はあります。
《ゆらゆら、ゆらゆら。ブイ(浮標)は低くうねる波に乗って揺れていた。》
最初の文に出てくる『ブイ』が主人公の海の上の物語。短編集のような形で、1つのお話は2,3ページと短く読みやすいです。
『そもそもブイってなぁに?』って人の為に、軽く説明すると海の上の道路標識のようなものですね。船が安全な航路をとれるように、ブイは海に浮かんでいます。
現実のブイは、勿論お喋りをしたりはしないのですが、この物語の中では、仲良しのアザラシやカモメ、ブイの近くを通ったクジラ、その他海の仲間たちと沢山お喋りをしています。
ブイが自分の仕事に誇りを持っている事や、海の仲間たちがブイのことが好きなんだなぁと伝わるシーンが沢山ありホッコリします。
それから、海という場所が、いかに神秘的かも描かれています。
《クジラの歌》では、遊びに来たイルカがクジラが歌っていると言って、みんなで耳を澄ませて何を歌っているのかお喋りします。(《》の中は本から一部抜粋したものです。)
《それは古い、古い歌だった。》《サメよりも、降る雨よりも、そう、この海よりも、クジラの歌は年をとっているのだ。イルカが、「海ができた日のことを歌っているわ」と言った。》
クジラは歌う生き物です。歌を歌って、仲間とコミュニケーションをとっています。そんな、クジラの歌は、人間の私達には何を言っているか解らないですよね。物語の中でもクジラの言葉を理解できるのは、イルカだけのようです。そのイルカも全ては解らないと話しています。
物語の中で近づいてきたクジラにブイが
『だれのために歌ってるの?』
と聞くのですが、その答えが小さな私が想っていたそのもので、初めて読んだ時にそうだったらいいなぁと思い、きっとそうに違いないと今でも本気で思っています。
クジラの答えは
『星たちだよ』
です。短くて、でも、ワクワクする台詞だと思いませんか?続けて、ブイは『どうして?』と聞きます。それに対するクジラの答えは
『わたしらがここにいることを知らせるためだ。それから、わたしらが今でも見ていることをね』
です。とっても、不思議な気持ちになるセリフです。クジラは一度、陸に上がり、海に戻った生き物です。もしかしたら、遥か昔に御先祖様が見上げていた星空を想ってるのかもしれません。
その後、ブイが『見てるって、なにを?』と聞きますが、クジラたちは答えずに行ってしまいます。ブイや、仲間たちはゆらゆら波に揺られながら、今の出来事を思い出している。という感じで《クジラの歌》の物語は終わります。
この物語、他のお話もそうですが多くは語られないのです。
主人公のブイは小さな男の子の様な印象です。そのブイが思ったことや、知っていること、また海の仲間たちが思うことや、知っていること、が描かれるため、知らないことは登場する者たちの憶測で語られたりします。人間の私達からすると『それは…違うんじゃない?』と言いたくなるような、コミカルなやりとりがあり思わずクスクス笑ってしまいます。
海上という、人があまり留まらない場所で、人のために働くブイ。ブイの存在を知らない人もいるでしょう。それでも、頭のライトと付いている鐘を鳴らして、今日もどこかの青い海で、船を安全な道へ導くブイは頑張っていることでしょう。
読み終わりは、なんだか、スッキリした気持ちになる本なのです。
大人が読んでも、楽しめると思います。何度も読み返したくなるような、素敵なお話です。
私は小学4年生の時に初めて読んだのですが、漢字もそれなりに使われていて、サイト等をみると推奨年齢が『中学生〜』となっていました。私は当時、この本の漢字を調べながら読んだようです。もしかしたら、6年生は普通に読めるかも?(よく見たら本の漢字の横にルビ手書きしている跡が……私はおバカさんだったので。笑)
内容はとても、可愛く、優しい物語なので、小学生の子達にも漢字を頑張って調べて、読んでほしいと思います。
好きな本をこんな風に紹介した事がなく、私の拙い文章で、果たして魅力が伝わるのかと不安ですが、少しでも気になった方は読んでみていただけたら幸いです。
ここまで読んでくださった方、有難う御座いました!
あなたにも好きな本があって、その物語に心を震わせて、それが明日の、未来の、あなたへ繋がっていたらいいなぁと、思います。
本の世界がくれる力を感じながら、私も日々生きていきたいと思います。
サポート設定出来てるのかしら?出来ていたとして、サポートしてもらえたら、明日も生きていけると思います。その明日に何かをつくりたいなぁ。