ちから のこと
この記事を書こうと思って、カードの中から8番目を探す。
Ⅷ strength (力のカード)
『用もない(リーディングでもない)のに出されたわね』って顔してる。ごめんて。
大抵、どの絵柄でもライオンと少女(女性)が描かれる。
力とはなんなのか。
私はよく考える。
人間に(というのもちょっと変な言い方だけど)力の話をさせると、どうしても、力そのものより、その影響の方に強く話題が向く。
私はそれに対して、たまに、違和感を覚える。
ライオンは何時だってライオンだ。
獲物を捕らえていようが、密猟者に殺されようが、縄張り争いしてようが、昼寝していようが、ライオンはライオンだ。
それが力というもの。
力は何時も力でしかない。
力はそのものであり、善いとか悪いとか、凄いとか凄くないとか、そんなものは人間が好き勝手につける後づけ。
というのが、私の感じていることの一つである。
しかし、タロットの力のカードは、『そのもの』よりはそれを如何しているかが見える。
このカードが多く語るのは彼女の『強さ(体力、精神力、能力)』である。
『そのもの』に彼女は素肌で触れるのだ。
真正面から挑まず、横にそっと立っている。
力が見つめるものを、彼女も見つめている。
彼女は力を友とする人なのだ。
だからこそ大人しく力がそばにいる。
真正面から挑んで打ち負かし、従える事も出来るだろう、怯え遠ざけ嫌うことも出来る、が、彼女はそれを選ばない。
私はそんな彼女が好きだ。
私はどちらかといえば『そのもの』側なのだ。
これを言うと、すごく誤解されそう。
でも、そうなのだ。
これについては、まぁ、どっかで書くか書かないか未定。
そんな『そのもの』側だから、彼女が好きだ。
私が誰かをリーディングする時に、力のカードが正位置で来たらそれは大抵『応援』なのだ。
あなたは彼女と同じように、力を友に迎え入れる『強さ』を持つ人なのだと。
逆位置で来たら、考えてほしい時だと思う。
『力とは』『強さとは』何かと。
なんとなく、ずっと書きたかった。
このカードに関して。
他のカードに関しても書きたいことはある。
書こうと思ったときが、その時だ。
今回はリーディングでもないのに出てくれてありがとうね。
次はスプレッドの上で会いましょう。
興味のある方はお気軽にどうぞ。
あなたの日々が、あなたらしくありますように。
そうして、進む時、隣に寄り添う力がいますように。