見出し画像

「削りかすと秋の散歩」

写真記事。虫あり。

朝起きると
曇り空。

一仕事終わって
ぼーっとしていた。

『そうだ。色鉛筆、全部削ろ』

それは先日、ゲームセンターで夫がとってくれたプライズ。

これを削ろうと思った。
そして色とりどりな『削りかす』を撮ろうと思った。
そんな気分だった。

くるんくるん
なんか絶妙な区切りがあるのでそれ毎にする
可愛い
明るい

と、ここまでやって洗濯機が鳴った。

『洗い終わったよー!!終わったよー!!』
『ちっ、もう洗い終わりやがったか…(口が悪い)』

洗濯物を干す。
あったかい気がする。

洗濯洗剤がきれている。
買い物に行こう。
残りは帰ってきたら削ろう。
もそもそ着替えだした私に、夜勤明けの夫が

「出かけるの?」

と声をかけた。

「うん。洗濯洗剤買ってくる。ついでにちょっと・・・・散歩してこようかな」

「そっか、行ってらっしゃい」

「うん、寝てるでしょ?」

「そうだね」

「わかったー」


カメラを持った私の散歩がちょっとで終わったためしはない。
今日は街撮りだから、いつものコンデジがいいかな。
なんて、カメラをさげていざ出発。

いつも、行き先は決めていない。行きたい路地に、行きたいだけいくのが私の自転車散歩だ。

自転車なのに散『歩』とは?と思うが、私的には散歩だからいいだろう。

畑を耕している人を遠くに見つけ
『あー、畑やって…』まで思って視界のはしに何かを捉え急ブレーキ。

そ、その構えはっ!!
めっちゃ見られてました。

カマキリ君でした。
いやぁ、びっくりした!!轢いちゃうよ!!
その枯れ草色、気づけなくてひくっての…。

カマキリ君あるあるだと思うが1歩も道を譲る気はなく…私がゆっくりそろそろ脇を通った。

畑から人の声がする。
のどかな平日。曇り空。
そして、視界のはしにまたもや来客

わかりますか?
加工無しでこの鮮やかな朱。地面で休むトンボ君でした。

私は、よく気づく方だとは思うけど、下手したら轢いてるよ!!

そんなこんなで線路を越えて。
カワセミも居る用水路脇を。
お!ダイサギ先輩発見!!

因みにこの距離から狙う。でないとすぐ飛ばれる。
あぁぁぁっ…

もうすでに私は見つかっているのだ。
そうやすやす、撮らせてはもらえない。
動物写真は根気だ。
そう思っている。

ほら、ちゃんと美しい。

曇りで暗すぎたので多少加工したものの、ダイサギの美しさは本物。
よく見ると目がバッチリあっている。
鳥たちはすぐに私の動きを察知してしまう。

さて、そんな中、警戒心の薄めな個体もいる。

一応、手を出せない位置にいるけど近い。
ちょっと他のとこ見てる
ガッツリ私を目視。

ハクセキレイだ。
たくさんいる。
土手に行くと少し大きなセグロセキレイがいるが、セグロセキレイのほうが警戒心は強い。
 
ハクセキレイは優秀な被写体だ。

たのしくなって、どんどん道を進む。スーパーなどがある地域からどんどん遠ざかる。
ほら、『ちょっとそこまで』はいつも、ちょっとではなくなる。

はっ!その麗しいシルエットはっ!!
麗しいキジバト先輩!!

久々にカメラにおさめたキジバトは相変わらず美しい。

気になる被写体があれば小道で自転車の上からカメラを構える私。
ほぼ車通りはない。しかし、安全第一だ。
車が来ていないかこまめに確認するし、気配を感じたら端による。
後ろに車の気配を感じよりいっそう端に寄ろうと後ろを振り返ると…パトカー!!
無駄に怯える。悪いことしてないが、何故か怯える。笑
少し訝しげな助手席の警官だったが、通り過ぎていただけた。
怪しいものではありません。
秋散歩を楽しむ主婦です。

まるでここだけ春みたい

用水路横の旅も終わろう。
そうだ。
橋渡ろう。(この考えが既にちょっとじゃない)

走りながら気配を探る。

やはりっ!!雀かとおもいつつ、いや、あれはモズ!!と撮ったらモズでした。笑 モズは気配が大きい。
あ、隣のひと潜水しちゃった!!

カモたち。潜水しちゃった。このあと、もう一羽も潜って行きました。

今日は普段渡らない橋を渡ったため、見たことない景色が沢山。
楽しくなってしまって、気になる小道を見つけるたびに曲がって行くのを繰り返します。

小さな川の横の土手は蝶々が雪のように舞っていました。

『蝶々パラダイスだなぁ』と呟く
たくさんいたのに1枚
これから私は種運び屋さんになる時期だなと見て思う
いったい、ここはどの辺りかしら?

自分がどの辺にいるのか把握していない。
手元にはスマホ。調べようと思えば、調べられるけれどそんな面白くないことはしたくない。

鉄塔が私を呼んでいる!!

はじめましての人や、日の浅い人は知らないかもしれないので説明しておく。
私は鉄塔が好きだ。
被写体としてよく撮る。
曇り空の下、足元から見上げる鉄塔も、素敵。

この存在感!!

などと鉄塔撮りに夢中になりながら進むと、寺が現れた。
通り過ぎようかと思ったが、どうも呼ばれた。

ふむ。では、ご挨拶。
足元が本革のブーツ。チラ見する。殺生である。
しかし、まぁ、ご挨拶だけ。

おにおうさまがいる

綺麗だったから撮りたかったけど…私は何故か神社や寺をカメラにおさめるのを躊躇しがちだ。
どうしても落ち着いてレンズを向けることが出来ない。
だから、門だけが多い。

中に入る。

立派である。どんっとしている。

立派な木がある場所はよい。
賽銭を投げ入れ、挨拶だけする。
美しい装飾がされているのに気がついた。

『あ…』

普段は撮らない。でも、それだけ撮っておこうと、控えめに撮った。

なんともわかりにくい。

青い龍である。
青い龍である。
他の所も、この寺はとんでもなく好きな落ちついた雰囲気だ。

いつか、早朝に来よう。
誰の気配もないときに。
そう思った。

隣は墓地である。この寺の横ならよかろうと墓地を微笑みながら(私は素敵な墓地を見ると微笑む…)ふと、葉の落ちた桜に白いものがついているのに気がついた。

まさか。

近づいた。

そのまさかである。

寒空に桜。
八重タイプの重なる花びら。

『秋に咲く桜もあるというが、きみはそれなのか、それとも気まぐれで咲いたのか…』

なんとも儚い秋の桜

そうこうしていると、箒を掃く音がした。
私はこういう時に人と会うと警戒心が異常に強い。
目撃されたくない。
そう強く思い、もう少し居たかったが、その場を音もなく離れた。

人気のない小道で安心する。
人なんていて当たり前なのだが、駄目な時がある。

古い建物も大好き
公園があるらしく少し登ったが今回の装備では無理と判断。途中で撮ってみた。
ちょっと面白い葉っぱ

さぁ、そろそろわかる道に行こう。
なんとなくの勘を頼りに、何時もの寺についた。
道は繋がっている。
安心して知らない道で迷子になっていい。

色づきだしている。
もう少ししたら、大銀杏も真っ黄色になる。

この子もりっぱだけどね。
この葉っぱの感じが愛おしい

鳥はヒヨドリが騒いでいるのを見るに小鳥たちはいない。ヒヨドリもはるか上で大騒ぎで撮れない。

諦めて紅葉を見上げよう。まるで囚われたよう。
青と赤
一部紅葉って凄く品がある気がしない?

さて。この寺。
駐車場に私の推しがいる。
立派な根の木である。
なんと、今日はそこに先客が。
私よりちょい年上かなと思われる男性である。

『私の他にあの子を気にする人が??』

しばらく観察すると、何やら根元を撮っている。

『え?!同志?!同志なの?!私以外で木の根を撮る人いるんだ?!』

その人が離れたあとに私は木を撮影。
相変わらず素敵。

大きいのでおさめるには離れてしゃがみこんで見上げるようにレンズを向ける必要がある。
こっち側もいい


しゃがみこんで。バックに紅葉を背負ってかっこいい。

と、ここで先程の男性が声をかけてきた。

「やはり何か感じるんですか?」 
「あぁ、いい木ですよ」
「凄いですよねぇ」
「私はたまに見に来ます。私以外に見てる人初めて見ました。笑」
「根元ばかり撮ってたから変な人だと思ったでしょう?」
「いいえ、木の根が好きなのかと」
「ドラゴンボールがあるんですよ」

上記のような会話をした。端折ってある。

話を聞くにこの木の根元の丸石をドラゴンボールと呼んで仲間内で話してたので見に来たのだという。
他にもお寺の話などをちょこちょこした。
ちょいちょい「霊感はないが」というワードがでてくる。どうやら、お友達にそういうのに強い人がいるようだ。色々聞いては、興味があるものを見て回っているようだった。

いいのだ。どんな理由でも、あの木を愛でてくれる人が居るのは嬉しい。
知らない他人との会話も楽しい。

因みに男性の言う丸っこい石も撮っておいた。根に抱かれるようで、私は卵みたいで可愛いと思った。

男性が去ったあとも、しばらく木を眺めて寺をあとにした。
路地裏、路地裏。

そして、気がつけば古墳群に来ていた。
足元は太めとはいえヒールのあるブーツ。
うーむ。

どんぐりは落ちていた。
でも、去年ほどではないかな。
しかし、不足とは言い難い。
ふむ。

ちょうど目の前に落ちてきたどんぐり。
いい苔だ!と喜んで撮影

とりあえず1周り。
結局歩いてしまう古墳群。

それから、町中を。なるべく、細道を。

高低差かなりある。

猫達を見かけて撮る。
何だお前はと言いたげなかおされる。

しかし、たまには甘たれにも会う。
話しかけたら「にゃ」と鳴いて

自分でゴロン

悩殺!招き猫!
思わず自転車のスタンドをとめる。
自分から寄ってきて、スリスリしてくれる。
撫でさせてもくれる。
よく喋る。そこだけ、サクとおなじ。
ピンクのお鼻がかわいいね。


そうして、買い物して帰宅した。
すっかり時間が経っていた。

どれくらい移動したのだろう。
計測なんてしていないからわからないが、そこそこ移動した。

さぁ、残りの鉛筆を削ろう。(忘れてなかったよ)


疲れる。鉛筆削りって筋トレだったのかな。

最後は削り器が疲れてきた

いやぁ!!削った!!

色とりどりの削りかす

これはこれで秋の紅葉?
芸術の秋って言うしね。

いやぁ!がんばった!!
それもこれも
そう!!この企画に参加するためにっ★

もちろん、今までの写真だって10000枚以上あるから、それで展示記事を組む事もできたけど…
どうせなら撮れたてを!!
今年の秋を、今年の文化祭で!!


ららみぃたん神社でお参りするといいことあるよね(*´艸`*)ウフフ←スタンプラリー

はぁ〜久々に行動したなぁ!!

あ、コスモスわすれとった

ふくふく冬の前の宴。
秋はどんぐり。
あなたの秋が色鮮やかでありますように。

いいなと思ったら応援しよう!

koedananafusi
サポート設定出来てるのかしら?出来ていたとして、サポートしてもらえたら、明日も生きていけると思います。その明日に何かをつくりたいなぁ。