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『爆速ちゃりんこIcan fly 事件』

とあるコメント欄で、そのタイトルは生まれたという…………

このノリっノリの文章を書くシマダさんは、
ピアノも弾けるし、英語も喋れるし、ラジオもしてて良い声だし、とにかく凄いお姉さんなんだ!!!(おい、語彙力)

そんなシマダさんの記事にコメントしたら

なんか凄いタイトルみたいの生まれてるやんっ?!てコメントが返ってきた。笑

爆速ちゃりんこ…Ican fly事件…(゚A゚;)ゴクリ

何故だろう。
絶対、コミカルな内容のはずなのに、ホラーちっくに脳内では読み上げられたのは、なぜなんだ?(それはワタシの脳みその問題)

というわけで、別にそんなすごいことないんだが、そんなにIcan flyしてないんだが
自転車漕いでて道路に投げ出された日の話をしようと思う。(まじで何てことないです、はい)


当時私は某電気屋勤務。
耳につけた無線からは毎日怒号や嫌味が聞こえ、今の世ならパワハラで1発退場モノの上司達が蠢く売上重視の現場でレジを打っていた。

『おい、ふざけんな。
なんで連勤、しかもランダムにもほどがあるシフトで残業万歳しなきゃなんねーんだよ。』

とまだ10代の私は思っていた。
とりあえず過酷だった。
店でかかるテーマソングに憎しみを覚える。
頭に残るんだよ……電気屋のテーマソング。


そうだ。「死ねよ」って言われて「死ねませーん」って返したのはここか。信じられないぜ。死ねよって言うならまず、死に方のプレゼン資料用意してこい。話しはそれからだ。

身体も心も削り、削り生きていた頃。
自転車の上だけがオアシスだった。

私は自転車が好きだ。
乗ると心がリセットされる。
自転車とは切っても切れない縁がある。

まぁ、そんな感じで毎日片道4kmを通う日々。

自慢じゃないが当時の私はママチャリですごいスピードを出せた。普通に危険だ。真似しないでくれ。


その日は何時もより走りが爽快だった。
なんでかは覚えていないが爽快だった。
追い風だったか?

だから足にも力が入った。
いつも通る道。溝だって、段差だって身体が覚えている。
スピードはぐんぐんあがる。デコボコしている道でもかまわない。

『早く帰ってご飯を食べよう。きっと麦茶は今日もしまわれてない…』(当時同棲してた彼氏は観葉植物系…いや、これはまた別の話)

『あーっ、もーっ、たいへーんっ!!
でも自転車は気持ちいいーー!!』

そんなふうに謎にハイ状態だった私は
何時もなら避けるマンホール(溝あり)の真横を通ってしまった。

ママチャリのタイヤは細い。
マウンテンバイクとはわけが違う。
溝や段差に弱い。

あっ、やべっ…と思った。
でももう遅い。
スピードが出すぎていた。
自転車が斜めになる。
ガキっ!!という音がして
溝で擦った上に長めの木の枝を車輪に噛ませたことに気がつきながら


私は道路に投げ出された。

そんなに飛んだわけじゃないが、普通に車道に身体が出た。
身体があるのは4車線の道路だ。交通量はある。高速の出入り口が近い。トラックがたくさん通る。田舎の夜でも。
車が来たら普通に頭かちわられるやつ………。

しかし、奇跡の赤信号。車は大きな十字路の向こう側だ。

車のライトを地面に顔をつけながら見るという経験をした。

ぼんやりとしたライトをぼーっと綺麗だなと思った瞬間、身体の痛みに気づく。思い出すというほうがいいか。

そして、自分が危ない状況なのも把握する。
おいおいおいおい。
早く起き上がらなきゃ!!!

青に変わるのを見た私の身体は驚くほど素早く動いた。
立ち上がり、自転車をおこし、木の枝を引き抜き、何事もなかったかのように数メートル漕いだ。あれが正常バイアスなるものなのか?(ちがう………のか?)

そして数メートル先の歩道橋下で、静かに自転車スタンドを止めた。
カゴは何も入らないほど潰れ、他のところも曲がり、なんならハンドルも曲がっている。
そして、私は両膝から血を流し、手の甲も深く傷ついている。
たぶん、痣もかなりある。

そこでやっと
「痛い〜……怪我してる〜」
と言う声が出る。
心臓はおかしなほどバクバクしている。

私は誰も通らない田舎の歩道で車のライトに照らされながら数分「痛い。なんなの。あ~馬鹿やった。最悪。これどうすんの。お金ないのに。カゴ〜。死ななくてよかった。危ない。もう、なんなのっ!!」と1人で文句を吐いていた。

傍から見たらホラーだろ。

当時の私は黒髪ロング。ポニテにしていたとはいえ、黒髪ロングの女がやけに曲がった自転車を前にブツブツと文句を言い、しかも血が流れてるとか、ホラーでしかない!!

アパートには当時の彼氏がいた。
車持ってた。

普通なら呼ぶ?

私は…………自力で帰った。
当時の私は頑なにそういう事で人を頼らなかった。
1人で生きていくのなら、こんな怪我程度で人は呼べないと自分に言い聞かせ帰った。

帰っている間に冷静に「これは私のミス。怠慢である。以後、気をつけよう。自転車に乗るとはこういうことである。幸いにも軽い打ち身、擦り傷ですんだ。明日、湿布等を買いに行こう。」と考えていた。

そして家について、彼氏に盛大に転んだとはなし、カゴだけ直してもらった。

それが
私のIcan fly事件の全容である。



書いてみたが、ただ単に1人のアホが、自転車で盛大に転んだだけという…………

こ、こんなん記事にして誰が読むんじゃ( ; ◉`ᾥ◉´)

とりあえず、みなさん、自転車の運転は気をつけましょう。

そして自転車は楽しいです。
どんな小道もいけます。
気の向くままにサイクリングしましょう!!


あ、私、明日というか今日遠出してきます。
夫付きだからのんびりかな。
写真撮りまくろうとおもいます!

ではおやすみなさい。

サポート設定出来てるのかしら?出来ていたとして、サポートしてもらえたら、明日も生きていけると思います。その明日に何かをつくりたいなぁ。