梅干しに取り憑かれし子供時代
まず、1番大切な事を言おう。
私は梅干しが大好きだ!!
物心が付いた時から梅干しを食べることに喜びを感じるほど大好きだ。(お借りしたヘッダー写真の梅干しの美味しそうなこと!)
そんな私の梅干しへの執念の話をしよう。
実家にいた時は常に梅干しがあった。
しかも、市販のに加えて爺ちゃんのお友達の「エンドウさん」が自家製で作る梅干しも頂いていた。
「エンドウさん」の家の梅干しは絶品。
残念な事にあれはもう二度と食べられない。
広く日当たりのいい庭に干された梅干しの塩がジャリッとするのに甘いあの梅干し……。
話が脱線した。
とにかく梅干しは私にとって必要不可欠な存在である。
どんなに叱られようと1日2粒は食べていたと思う。(実際もっと食べていた気がする)
そんなある日、
悲劇は起こってしまう。
その日も調子よく梅干しを食べていた。
ただ、その回の梅干しはイマイチだった。
梅ヤニ(生育過程で不具合があると出来やすいらしいゼリー状の物体)が多かったのだ。
傷物も混ぜて安売りしているシソ梅だからしかたない。
食べてヤニを感じ見つけたら取り除くという作業に追われていた。
「早くこのゼリーみたいなの無くなるといいのに。」
なんて思いつつ口にした瞬間、ぐにっとした食感が………
わぁ、またゼリーか…。でもなんか変?
そう思って口から外した梅干しの断面には思いもよらない者の姿が。
普段はその者たちを愛でる私も流石にドン引いた。(閲覧注意なのかもしれない?)
そこには小さな白い芋虫が居た。
もちろんお亡くなりになるになってる。
私はドン引きした!!
芋虫囓ってしまった!!ショック!!何より芋虫だと思うと不思議と気持ち悪い!!芋虫のことは好きだけど!!食べたいわけじゃない!!
(因みにここでドン引きしたくせに数年後、芋虫缶詰《海外のお土産》を食べてみる暴挙にでた。美味しくなかった。)
普通トラウマになるんじゃないだろうか。
私も軽いトラウマになった。
しかし、題名にあるように私は「梅干しに取り憑かれ」ていた為、食べない選択肢がとれなかった。思い出すと気持ち悪い。でも、食べたい。
では、どうしたのか。
私の出した答えは
カリカリ梅を包丁で削ぎ落とし確認した実を食べる!!
虫の入っていたのは柔らかい梅干しだったから、しばらくは怖い。
しかし、カリカリ梅なら穴が空いていればすぐわかるし(種にいるから外から解らんてって今は思う。)包丁で削ぎ落とし確認したら万が一居ても避けられる!!
というわけで、梅干しへの愛というか執念がトラウマを灰色程度にして、私はそのまま食べられる梅干し(正確にはカリカリ梅)を食べ続けた。
1年位で、恐怖も薄れ普通の梅干しも食べだした辺り、我が人生には梅干しが必要不可欠なんだなと思う。
思えば幼少期は梅干しを食べすぎていた。
よく売ってるカリカリ梅の袋をオヤツとして買ってもらい、1日で食べきったりしていた。(親も、もっと真剣に止めてくれと今は思う。)
それが、私だけでなく妹や弟もそうだった。
何だったの。あの梅干しの食べ方。たまに妹と「狂ってたよね」と話す。
大人になるにつれ、というか私が一人暮らしを始めて梅干しは高級品になり、大事に食べるようになったのと塩分控えめの美味しさに気づいた(それまでは昔ながらの強め《大体20%》しか認められなかった。)から、少しは健康的になったと思う。
とにかく梅干しに取り憑かれた子供時代だった。
いや、実は梅干しだけじゃない。私は酸味や塩味が大好きなのだ。
故にレモンをそのまま普通に食べたり、漬物に醤油(これは婆ちゃんから受け継いでしまったもの。)かけたり………。体に悪っ!
20代前半で、ただでさえ痛めやすい胃を本気で痛めた(胃というか逆流性食道炎)ことにより色々調べて、我慢するすべを覚えた。
今はレモンはたまに食べるのを楽しみにしている。
梅干しも毎日は食べなくなった。
何だったんだろう?多分胃酸が少ないから、食べるともたれるのをスッキリさせたかったのかな…。でもお酢は得意じゃない。(匂いが好きじゃない。)
私がみんなに言えることは
美味しくても、食べ過ぎたら駄目!
ということだ。
「過ぎ」たら何事も毒だよ。
当たり前田のクラッカー。(これさ、元ネタを知らない。親がよく言っていた。)
胃が丈夫な人羨ましい〜………強靭な胃が欲しかった!!
ここまで読んでくれて有難うございます。
あなたには食べすぎて、好きすぎて、駄目になったものありますか?
梅干し好きですか?レモンをオレンジみたいに食べますか?
逆流性食道炎はマジで辛い…。
あなたが健康的に、あなたの好きな物を食べ続けられますように!
過去に戻れたら、私は小さい私にカリカリ梅を袋ごと与えたりはしないように親にキツく言いつけると思う!!