頭の中で彼女はたおやかに笑った
仕えるということ
仕えるという意味
指の先から
髪の毛一本まで
この微笑みも
全て
と、彼女は言った。
粗野な私には出来ないので、私には無理だよと笑うと
「全てで返すほどの恩」がないだけよと。
私は私が吹き荒れていたいから
邪魔するものは全てなぎ倒したい。
私の邪魔をすることは
誰にも許されていない。
しかし彼女は自分を花園に閉じ込める。
そして仕える。
わからないが
それもまた一つだろう。
などと、私の頭の中で私達が話すのである。
これを精神的な病と言われてしまえば、この文書を打とうかと打っている私は『じゃ、それでいいや』となるのが解っている。
病ですと枠をつけたら病なのだから。
じゃ、病でいいだろう。
この世の妥当というものだろう。
先にも私達の中の私が言ったように
私は邪魔を許さない。
私はまぁいいじゃんと思う事も
私は許さない。
というか台風の進路を人的に変えようなんて
愚かな事はしないでしょ?
木も火も土も金も水も枠にはめて形を作れるけれど風は捕まえようがない。
たまにいるけどね。
愚かなモノ。
だそうなので
私の邪魔はいいけど
私の邪魔は駄目だよ。
オススメしない。
私は私と私達だから
私が私からきいて『へーそうなんだー』とか
気になった事は書き留めて流したりする。
他の人はあんまりしないよね。
そもそも私達みたいな感じでない場合も多いし。
形集めは私がしないとなんだけど
知ってることは私達のが多くて
だからモゴモゴしたことも書いている。
確かな響き
でも僅かな音。
たまゆら。
そういうの拾い集めておくのが
楽しいの。
誰にも代わりは頼んでない。
私は私と私達で
私達には私がいるし
私には私達がいる。
解き方も
縛り方も
みせてあげるけど
見えているところだけ見ている人には
何もわからない。
何もわからなくても
雰囲気楽しんでくれたらいいよ。
怪我しない距離は
人それぞれだから。
私達、数えたことないけど何人いるんだろ。
まぁ、何人いても「私」なんだけど。