朝に見た夢の切なさを夜に書く(ユメモ)
数はそう多くないが
起きたときに切ない気持ちが残る夢をみることがある。
私はその人をどうしたかったのだろう?
その人とどうなりたかったのだろう?
と考えるけど
それはわからない。
わからないから切ないのだと
でも、だからって、名前などつけられないのだとそう思う。
大きな犬みたいな人だなぁと思った。
体格はよく、身長もあって、茶髪の柔らかな髪が、これまた柔らかにカールしていた。
名前はナオ。
私と仲が良くて一番そばにいた気がする。
もう一人そばにいる人がいて、細身に黒髪のキリッとした表情の人。
後にカズオと名前を無意識に決定。(小学校の頃の友達に髪質似てたから)
ナオは無邪気なようで、多分何か使命があったんだと思う。
私を連れ出すことに、あの手この手を使ってきた。
私は別にそれでも良かったのだが、カズオはそれを良しとしなかった。
私は最初小さな女の子だった。
カズオの体の下に守られてギュッとされる。
ナオとは仲良しだから、そうしてることに罪悪感を覚える。
でも、連れて行かれてしまうのは少し怖いし、カズオが間違ったことをしている感じもしなくて
どうしていいかわからなかった。
次の場面で私は吹奏楽部になっていて、トロンボーンを吹くことになった。
現実の私はトランペットが吹けるのだけれど、夢の中のトロンボーンのマウスピースはどう見てもサックスの奴を凶悪に尖らせ田ような形だった。
マウスピースもうまく吹けなくて首を傾げる。
カズオに一生懸命何かうまく行かないことを説明していた。発表までもうすぐなのにと少し焦った。
次の場面ではナオと一緒に新しくオープンした「マイナス10度の塩プール」へ行くところだった。
名前の通りマイナス10度なのに凍らない塩の混じったプールとアスレチックや遊園地を組み合わせた場所だ。
ナオは手を引く私に柔らかな笑みを向けて
「○○(本名だった)は俺が怖くないの?」
と聞いた。
私はキョトンとした。
「なんで?何が怖いの?」
本気でそういったあとに、あぁ、ナオは隠し事が多いもんねぇとナオをみた。それに、以前カズオに守られたこともあったから。それのことかな?
でもそんなの関係ない。私はナオをじっと見た。
そっか…と小さくつぶやいた彼の柔らかな微笑みが消えないといいと思った。
使命があろうが、なんだろうが、ナオはナオでしかない。
その景色が切なポイントだった。
言葉にするなら『あぁ…』って感じ。
私はナオの前を歩いて途中階段においてあるホットドリンクを飲んだ。
これで寒すぎずに入れるらしい。私が選んだ味はレモン味。隣はバナナ味。
「ナオも飲む?」
と聞くと
「ん?あ、俺は大丈夫」
というので
「えー寒いと思うよぉ?」
といいながら、心のどこかで『やっぱナオは人間じゃないんだなぁ』と思った。
その後、ナオとはぐれたというか、別行動になってしまった。
流れるプールはやたら早くて塩っぱさはそこまでなかった。冷たさもひんやりくらい。感覚や味のある夢だった。
流されながらダンディなオジサマやイケイケのお姉様達と会話した。
途中から知り合い?の女の子と絡んであそんで
ジップラインはボストンバッグに乗って移動した。
もう疲れたから帰ろうとおもったら
ナイトプールがあと10分で始まるという。
紫の空に遊園地のライトが映えていた。
ナオのことちゃんと見とけばよかった。
隣にいればよかった。
カズオと会ってるんだろうな……。
もしかして、もうカズオ、ナオのこと殺しちゃったかな…。
そんな事を思った。
そうして出入り口でうだうだしてたら思うさんが出てきてバイトの子が可愛いねとか
なんか世間話していたら友達がやってきた。
それでその子にこれまでのナオとカズオの話して窓の外の電飾などを見ながら目を覚ました。
名前なんていらなくて
ずっとじゃれていたい。
どの切ない夢もそうで
結局それは出来ない。
そういうもの。
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