駐在妻は、英語と現地語、どこまで極めるべき?
前回の記事で、非英語圏での駐在の場合は、
★マナーとして最低限の現地語を学ぶこと
★「自分1人で買い物ができる」レベルの語学力を身に付けること
の大切さをお伝えしました。
そして、その語学力は半年~1年程度で身に付けられると書きました。
では、そのレベルまで行った後はどうするか?
語学を極める必要はあるのか?
もし、日本で働くことを想定していないのであれば、最低限の語学力を身に付けさえすれば、語学面に関しては現地でHappyで暮らせるところまで来ているので、極める必要はありません。
しかし、もし、日本に本帰国後、仕事をしたいと思っているのなら、その1つの方法として”一歩進んだ語学力を身に付ける”ことをおすすめします。
なぜなら、日本社会では、駐在妻の海外生活は「キャリアブランク」でしかないから。
これが現実です。
本帰国後の駐在妻の就職活動で、「苦労せずして就職先決まりました!」という方の話は、私の周りでは残念ながらほとんど聞きません。
駐妻期間中に、何かしらのスキルアップをしていないと、厳しいです。
まして、今やキャリア志向の駐在妻も増えてきているので、
・MBAを取る人
・専門資格を取る人
・ビザ問題をクリアして現地就労をする人
・就労できなくともPTAやボランティア活動に精力的に関わる人
など、たくさんいます。
たとえ上記をしていたとしても、ブランクありの就活で苦労する人は多いのです。
となると、特にスキルアップもせず「海外に住んでいました」だけでは、元々手に職系のお仕事(例えば看護師や教師など)をしていた方ならともかく、それ以外の人には厳しい就職活動が待っているでしょう。
「そうは言っても、取りたい資格も今はないし、ボランティアも苦手…」
それなら、語学をもう少し勉強してみるのはいかがですか?
「海外に住んでいたので、英語/現地語が話せます」と面接で自信をもって答えられる人って、実は意外と少ないです。
日本人自体、英語を始め語学が苦手ですからね。
裏を返せば、語学が得意であるということは、日本のビジネス環境では強みとなります。
では、どの程度のレベルを目指すべきか?
前提として、英語で言えば、TOEIC受講者の平均点は600点前後です。
日本で実施されているその他の語学検定も、3級レベルを取っていれば、基礎レベルは突破していると判断されます。
なので、駐在妻が狙うべきレベルはそれ以上です。
TOEICなら800点、その他の語学検定なら2級以上は取りたいところですね。
正直、上記のスコアは日本で勉強しても取れます。
しかし、駐在妻の強みは「海外で生活していた(=話せる)」ということ。
上記スコア+スピーキングができるのは、語学面において強みでしかありません。
「駐在妻生活、このままでいいのかな。本帰国後を見据えて何かできることはないかな?」
という方は、語学を極めてみることも念頭に置いてみてください。
自分のペースで進められるので、無理なく継続が可能なのも魅力ですよ。
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