小中学校へのアーティスト派遣事業1[2022.6]
アーティスト派遣事業について。
学生時代から手厚く奨学援助をしていただき、卒業後も様々なサポートをしてくださっている、
よんでん文化振興財団で数年前にスタートした”アーティスト派遣事業”。
四国の小中学校へ派遣されそれぞれ授業を行うのですが、アーティスト側も希望される学校側も、圧倒的に音楽が多い。(ゲストを招くイメージがしやすいのはやはり音楽なのだと思います)、そんななか、今年度2つの小学校からお声かけいただきました。
そして先日、小松島市新開(しんばり)小学校ではじめての授業をさせていただきました。
日頃から美術教室でこどもたちや美大受験生と接していますが、美術教室は”美術が好き”で集まってくるこどもばかりなので、そのふるいにかけられていない、ふつうの小中学生に対して美術の授業をすることは、きっと難しさもあるだろうけれどひとつの夢でもありました。
開催数日前に、学校の先生を通じて資料を配布いただき、当日までにイメージを膨らませてもらいました。
今回のテーマは”季節の木を描こう! “。
自分がイメージする木について、事細かに事前に言葉にしてもらえるようプリントを作成。
どんな木?大きさは?匂いは?葉っぱは?手触りは?花は?実は?
描きたい季節は?時間は?それはなぜ?木の気持ちは?
などなど、小学生には少しむずかしいかな、と思う設問にも皆しっかり書き込んで持ってきてくれていて、制作はどんどん進みました。
2時間の授業はあっというま。すぐに打ち解け何度も質問する子、話しかけたら熱く思いを語ってくれる子、なかなか手が進まない子、いろいろですが、皆素直で、諦める子や無気力な子がひとりもいない、すばらしい5,6年生50数名でした。
2学年合同の授業なので思い切って体育館で地べたでの制作としました。
いつも卓上で描いているこどもたちにとっては、これもまた新しい経験だったかもしれません。
面白い作品がたくさんでした!
最後には6年生の男の子ふたりがなんと挨拶をしてくれて、その内容が準備してきたものではなく、この2時間で感じたことをリアルな言葉で伝えてくれていたので、わたしはたいそう感動してちょっとうるっとしてしまったのでした。
そして片付けを終え、学年ごとに教室に戻る際、
全員がおおきな声で”ありがとうございましたーっ!!”と挨拶をしてくれるのも、なんとも気持ちよかった。こんな経験をさせていただけること、大変有り難いです。
この企画は年末に教育委員会を通して対象の市町村(年度によって違うそうです)の小中学校へ告示され、2月頃に応募いただく流れだそうです。
わたしの担当は徳島県内です。小中学校の関係のみなさま、もしこの企画が目に止まりましたらぜひご応募くださいね。
新開小学校の先生方、そして視察に来ていただいたよんでん文化振興財団のみなさま、ありがとうございました。
秋にはまた別の小学校へ出向きます。今回の反省点改善点を生かしたいと思います。
よんでん文化振興財団アーティスト派遣事業についてはこちら
https://ycf.or.jp/support.html#tab02
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