教え子との再会
先月、東京に行ったときの話です。
1,教え子との再会
先月、用事があり東京に行ったとき教え子の職場に行ってきました。
日本国内で初めて働いた日本語学校のネパール出身の教え子です。クラス担任、それから進路指導までしていた学生の1人です。
その教え子は大学院希望でした。自分自身、初めて大学院進学のための指導をしたのでよく覚えています。研究計画書の書き方、大学院の先生とのやり取り、全てが初めてのことばかりだったので、学生と一緒に1つ1つ確認してやっていました。第一希望の大学院の先生の研究室では、ネパールの学生を受け入れをしたことがないため直接私のところに電話が来ました。彼の日本語学校での状況を聞かれました。
彼は手書きで研究計画書を書いてきて、私はそれを見ていました。長期休暇でも、ほぼ毎日学校に来て準備をしていました。当時はパソコンを持っていなかったので、学校に来て研究計画書の入力をしていました。そんな努力が実り、第一志望の大学院に進学が決まりました。その合格の知らせを聞いて、本当に嬉しかったことを今でも覚えています。
大学院も無事卒業して、就職が決まったときも教えてくれました。日本の会社に就職して、数年間そこで働いていました。時々連絡が来て、御飯に行って近況報告をしてくれていました。
コロナが始まり、あまり連絡が来なくなったときがありました。そんなときに、急にネパールに帰るという話を聞き驚きました。彼は詳しいことは言わずに帰国しました。ネパールに帰って、結婚した話を聞き、日本には戻って来ないのかなと思っていました。彼なりの考えがあったのだと思いました。
今年になり日本に戻ってきたことを聞きました。前の会社を辞めて、別なところに就職した話も聞きました。転職先がシャプラニールというNGO団体でした。その話を聞いたとき、本当に驚きました。なぜなら、私自身が学生時代に活動していたNGOだったからです。
2,シャプラニールとは
NGO団体の1つです。南アジア・日本を活動拠点としています。シャプラニールが目指すものは「私たちは、すべての人々が持つ豊かな可能性が開花する、貧困のない社会をめざしています」とホームページに書かれています。スローガンは「誰も取り残さない」です。
<シャプラニールの5つの価値観>
1,援助しない・・・・・・問題の根本的な解決を目指す
2,自らの解決を促す・・・当事者主体、エンパワーメント
3,みんなで考える・・・・地域や会社へ働きかける
4,現場から学ぶ・・・・・現場のリアリティを伝え学び合う
5,誰も取り残さない・・・取り残された人々や課題に取り組む
<4つの重点分野>
1,子どもの明日を守る
2,災害に強い地域をつくる
3,社会からの孤立を防ぐ
4,市民同士のつながりを促す
<実際の活動内容>
1,子どもの教育支援
2,児童労働削減
3,防災事業
4,フェアトレード活動
5,在留外国人への取り組み
私自身は大学時代に、「ユース・ボランティア」として少し手伝っていたことがあります。大学で国際関係を学んでいたので、その理解を深めたいと思いシャプラニールのイベントに参加したことがきっかけです。
詳しいことが知りたい方は、下記のページを見てください。
3,最後に
教え子からの、このような報告は本当に嬉しいです。
初めての海外が日本、日本で勉強して、日本で就職して、いろいろと大変なことがあったと思いますが、一生懸命頑張っている話が聞けてよかったです。教えていたときは、言い合い(喧嘩?!)をしたこともありました。あー言えば、こー言うような感じでした。進路指導でも大変だったのですが、それも今ではいい思い出です。
もーどのくらいの学生とかかわってきたかわかりません。
でも、時々その教え子から連絡がくるのは本当に嬉しいです。いい知らせもあれば、悪い知らせもありますが、教えてきた学生1人1人の人生にかかわっている仕事なんだと感じています。
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