10. 長岡京の戸建に遊びに行った話。
住宅見学もちょこちょこ暇を見つけては参加してた私たち。
見学もあれですね...子ども連れてだとめちゃくちゃ疲れますよね。
イヤイヤ期真っ盛り、２歳くらいが一番大変でした。
あっちこっち物触りにいくし（触って欲しくない物一番触るし）、眠いし疲れるしぐずるしで、体力も気持ちもコントロールが大変やし親も子も疲れますよね。
我が家の住宅見学会でも、「子どもがうるさくてごめんなさい」って謝らはるご家庭がいらっしゃいました。
（見学会に施主はいないのが普通だけど、私は壁絵描いてたので見学会に私だけちょこちょこいました）
実際、家探しから家づくりしているご家庭はお子さんが小さい方が多いですし...
探した施工会社さんの中には、営業がいない代わりに建築士さんが全て色々やってくれて保育士さんが常駐している会社もありましたね。
ウチは実家のじじばばに預けてましたが、家づくり終わった今では...この会社のやってること、めちゃくちゃ素敵やん！と思いました。
子どもが小さいご家庭も負担が少ない家探し、家づくりができればいいですね。
さてー！
時は3年前、2017年になります。
京都の長岡京市に「お家建てたからまた遊びにきてね」って連絡をくれた友達、ゴボチの家に遊びに行きました。
ゴボチ...本名は全く違いますが、いつか旦那さんがくれた宮崎のお土産「ゴボチ」がめちゃ美味しかったので...それだけ。笑
ゴボチとは中学校からの友達でした。きっかけは美術部が一緒でした（美術部らしいことあんましなかったけど 笑）
中学校からクラスが一度も一緒になることもなく、高校も別、大学も別だけど、社会人になっても結婚して東京に行っても京都に遊びに行くたびに会ったり、ずーーーーーーーっと連絡が途切れることはなかったですね。
私は色々興味があって、思い立ったらなんでも気が済むまで追求したがるタイプ。
ゴボチは無理せず自分のできる範囲でつつましく生きるタイプ。
全然違うタイプかなと思いきや
「一見しっかりしてると見られがちだけど、気遣いでめっちゃデリケート」な性格が一緒です！！
モヤモヤして自分だけで消化できない気持ちをよくゴボチに聞いてもらってました。
ゴボチのお部屋は、人柄がそのまま出てるのでしょうか。圧倒的に物が少なくてスッキリした暮らしをしています。
飾るってほど物を置いてないからいつも片付いてて綺麗。
（私は統一感なくてあっちこっち色々飾ってる）
一番印象的だったのは学生時代。ゴボチは途中からコンクリート打ちっぱなしみたいなちょっとデザイン系の賃貸に住んでたんやけど、物が少なかったのでワンルームでも空間がスッキリしてて広く感じました。
内装のコンクリート壁がとてもかっこ良かったのを今でも覚えています。
結婚してからもスッキリ生活は健在でした。
ゴボチは気付いた時に断捨離してるな...。
旦那さんの物も勝手に捨てすぎて、怒られたとか言うてたこともあったし。笑
ゴボチハウスにお邪魔するたびに「ウチってなんて物が多いんだろう...」と感じるくらい片付いたお家です。
スピリチュアルな話をするわけじゃないけど、家の整理整って心の整理に通じてる物がありますよね。
私んちは常に散らかってるので、話もやることも散らかってる気がする。笑
そんなゴボチハウス。ちょいちょい京都に帰省するたびに遊びにいかせてもらってました。
長岡京市はそれまで馴染みなかったけど、京都駅からまぁまぁすぐ。
子ども産んで東京から帰省するたびにゴボチ家を尋ねてたことから、長岡京市には遊びに行ってました。
賃貸で住んでた時は駅から徒歩１５分くらいのところに住んでたけど、新居は駅から遠いのでバスに乗って遊びに来てね〜とのことでした。
分譲地の一角を買って建てたゴボチ。
新居はコンビニも飲食店も遠いけど、緑が多い閑静な住宅街でした。
そしてお家の外観がとてもお洒落！コンセプトがある分譲地だったので家の外観は選択できなったらしいけど、住宅展示場にある「よく見るお家」とはちょっと違って、シンプルお洒落な外観で「素敵な分譲地見つけたなぁ！」と思いました。
中も素敵でした。玄関まで自転車（大人と子ども１台ずつ！）、ベビーカーがまるっと入ります◎
シューズクローゼットもロールスクリーンがついてて目隠ししてありました。
ゴボチ家のリビングは２階でした。
二階リビング...明るい！広い！！（やっぱり）スッキリしてて素敵！！
印象的だったのは勾配（こうばい）天井と床です。
勾配はわかるかしら...傾斜のことです。天井が屋根と同じ角度でズドーンと上がってたので、天井が高くてそれだけで空間が広く感じました。
アリンコハウスも2階まで吹き抜けてたけど、
2階の天井上げるだけでも十分広く感じるなぁ...
アリンコハウスでも思ったけど、いつも過ごすリビングが開放的に感じるのって素敵！！！
天井に向かって壁から柔らかく光る照明がまたお洒落でした。
そしてもう一つ、床。
京都の「みやこ板」を使ったスギ床にしてました。
スギの床。これもゴボチ家遊びに行くたびにいいわー！って思ってた素敵ポイントでした。
大体の戸建てはツルッとした複合材の床が主流かなって思うんですけど、スギ床は足触りがサラっとしてる。
触感や良さを言葉で説明するのって難しいですね。
本物の木を触ってる感覚で木の香りがします。
スギは柔らかくてめっちゃ傷がつきやすいよーって言ってたけど、節が多いので傷も私は気になりませんでした。
スギ床も本物の木を使ってるので無垢材です。
スギ床って初めて見ました。無垢の床だっていうのに、この分譲地はなんと標準でスギ床だったらしく、この床にしたようです！
（めちゃ、うらやまし...）
アリンコハウスは同じ無垢の床だけど使った木材は「オーク」
ゴボチハウスは「スギ」...
木材もオーク、スギ、パイン、栗とか色々あるんです！
アリンコハウスの回でもやりましたけど、木材について改めて深掘りしてみましょうか。
床から始まる木材の話第二弾〜！
ゴボチハウスの杉は「針葉樹」です。
アリンコハウスのオーク「広葉樹」です。
針葉樹と広葉樹...確か学校で習いましたよね〜
よーわからんままスルーしてましたよ。
でも改めて家づくりする立場として学ぶなら話は別！
針葉樹はまっすぐ育つし、広葉樹は枝分かれして育つ
字の如く針のようにまっすぐな葉っぱは針葉樹
葉っぱも広くて枝分かれして広がってるのが広葉樹です
文字で読むより絵にしてたほうがわかりやすい気がします。
【針葉樹】
スギ、パイン（欧州赤松）、ヒノキ（檜）etc.
「針」って聞くとすごく強そうだけど、針葉樹の特徴は「柔らかく傷がつきやすい」材質です。
見た目しっかりしてると思われがちだけど、実はめちゃデリケート...あら、私たちにぴったりだわ。笑
・柔らかく軽量
・加工しやすい
・肌触りが良く、香りが残る
檜のお風呂とか、木の香りがして良いですよね〜。
節が多くて赤みが強いスギ。「和風なお家に合う」て言われてますが、ゴボチの家はめっちゃ北欧シンプルテイストでええ感じです。
パイン床も別のお宅の見学会で見に行ったことありますが、傷めっちゃつきますよ〜！っておっしゃってましたね。
存在感としては、節が多いスギがまぁまぁの存在感あります。
【広葉樹】
オーク（楢：ナラ ともいう）、栗（ブナ、ビーチ）・ケヤキ・ウォールナット・チーク・マホガニー
・硬く重い
・強度があり傷がつきにくい
・揺れに強い
逆に「広」はおおらかなイメージがあるけど、木材は硬いのです！
大らかそうに見えて、意外とガード硬いのね...とでも覚えておきましょうか。笑
こちらは耐久性にとても優れた木材です。
オーク材は欧米では昔から家具や床板、船舶、ウイスキー樽などにも使われてて、馴染みのある木材みたいです。
コーディネーターさんが、「家具で一番多く流通してるのがオーク材なんですよ」っておっしゃってましたね。丈夫だからかな。
まぁでも広葉樹にしたところで傷や汚れはつきますよ。針葉樹と比べたら強度があるだけで、天然の木ですからね。
ただ汚れないように、傷がつかないように...の便利さを求めれば求めるほど、木はどんどん冷たく硬くなって、自然な生活から遠ざかっていくような気がします。
傷も汚れも味よ、味！
我が家も床は悩みに悩んだけど、ゴボチ家と一緒のスギ床を採用させてもらいましたよ。
そして、傷とか気にならん〜って思ってたけど、自分の家となると話は別！笑 （新築だから余計にね）
まだ２歳のKちゃんとかおもちゃで激しく遊ぶ、落とす、もうすぐ３歳やのに止まらんよだれ！！
床汚れるし傷つくしやめて〜ってまぁまぁ気になります。笑
(最初だけやと思うけど)
でも、今お家に入ったら、家中が木の香りに包まれてて...
床に「ただいま〜！」って言いたくなるほどめちゃくちゃ癒されて愛おしいです。（床に「ただいま」とか、頭大丈夫でしょうか...）
感覚としては...家中がひのき風呂な感じです（ほんまに！）
ゴボチもお家遊びに来る人がよく床を褒めてくれるよって行ってました。我が家も見学会の時に床を愛でてもらえたのは嬉しかった。傷汚れ云々よりもこの床にしてよかった！夏は絶対寝転んで生活してやるー！
最近は床に足場板（使い古したような木の質感）をあえて使うのがかっこいい！みたいなお洒落ファミリーもいらっしゃいます。
店舗の方が多いかもしれんけど、ヴィンテージ感出せますよね。
究極の味ですよ。足場材採用する人のジーパン、絶対破けてそう。←勝手な妄想
床にとか壁とか天井とか...意外と建売やマンションって施工終わってると気づかないんですけど、調べてみると色々選べるんですよね。
家づくりして初めて気付きました。
気付いたら床だけでめっちゃ書いてますね。笑
ゴボチハウス、書き足りないので来週もお楽しみに〜！