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新しい朝がきた-神戸旅編-
日曜日に日帰り神戸旅へ行ってきました。旅の目的地は横尾忠則現代美術館。画集におまけで招待券を入れてくれたので行きました。
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新幹線に乗ったの久しぶりすぎて席に着いた途端シートベルトを探してしまいました。全然見つからないのに発車してしまいちょい焦りましたがGoogle先生に聞いてみたところ新幹線にシートベルトはないようでした。なんであると思ったんだろわたし。行きの新幹線の道中、最初は本を読んでいたけど酔ったのでずっと窓の外を見てました。外の景色かどんどん移り変わっていくのが面白かったし、この風景はあの絵のあの構図に似てるなとか、遠くの山の岩が剥き出しになってる部分とか、運送トラックが果てしなく整列してる景色とか新幹線があまりに速いので雲を追い越していくところとかいつか絵で描けそうだなと永遠考えてられたので楽しかった。行きだけでいろんな発見とアイデアがありました。
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長かった行きの新幹線も終わり目的地に到着です。この展示を見るために東京からやってきました。
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ありきたりな表現になってキモいけどめちゃ圧倒されました。そして初めて絵を見て感動しました。自分もこんな絵が描きたいし、目指すべき、そしていつかは越えるべき目標にしてとしてこれからいつも心の中に存在するだろうと思いました。写真は撮影不可なもの以外撮っていいそうなのでいくつか撮りました。
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とにかく感動しまくって3フロアあった展示(特に2、3階)をそれぞれ3周くらいに周りました。最初居た人はみんな帰ってしまってわたしより後に来た人もどんどんいなくなってしまいました。展示作品の中で1番感動した絵は、写真を撮るの忘れてしまって、1階の売店でお土産として買った展示記録集にも載っていませんでした。写っていると思った写真で見切れていて、頼みの綱の題名も忘れてしまったけどパンフレットの作品リストでやっと思い出せました。『無題(マグリットの模写)』。
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どの作品か分からないけどマグリットの「光の帝国」シリーズの1作品を模写したものだと思います。わたしが感動したのは「横尾忠則も他の人の作品を真似するんだ」ということです。横尾忠則って自分の何百倍もめちゃくちゃかっこよくてすげー絵を描く人が自分と同じように他の人の絵の真似をしてるなんてすごく感動しました。わたしは大人たちが無責任によく言う「独自性」とか「創造性」とかいう言葉が大嫌いです。なぜなら物を生み出そうとした時、この世界の大抵の場合そのモデルとなるものが必要で0から生み出すことはほとんどないといつも思っているからです。Prefab SproutはArt Garfunkelの真似っこをしてそこからより反逆的でパンクなものに作り出したし、Dean BluntはPrefab Sproutの真似っこをしてよりシャープでクールでミステリアスな世界を見せてくれた。わたしは人を「真似」することで前より良いものを生み出せると信じてます。それは他の大人には全然通じないし耳を貸してもくれないし適当にあしらわれるだけでムカついて腹が立って悔しかったこともあったけど横尾忠則だって真似っこしてたと知って、やっぱり自分のやり方は少しは間違えていなかったのかも知らないなと思えました。しかもこの絵は描き途中で、下の方は色付けされず下書きの鉛筆跡が剥き出し。この絵はこれからのわたしの進むべき道を教えてくれたと思います。
横尾忠則現代美術館以外にも海に行ったり、お店の常連さんに教えてもらったハードボイルドな喫茶店へ行ったりしたのですが、頭の中でずっと絵のこと考えてニヤニヤしてました。
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帰りの新幹線をホームで待っていると雷が鳴り出して白目剥きました。わたしはこの世でまじで雷が1番と言ってもいい程怖いです。まじムリーと思いましたが雷に打たれる前に新幹線が来てくれて無事に乗車できました。新神戸から新大阪に向かう途中、窓の外を見てみるとさっきの雷雲が夕陽に照らされて燃えてるみたいで綺麗でした。なんかの絵みたいでこの旅の締めくくりに相応しい景色。帰りの新幹線では窓の外を見てもほとんど真っ暗で何も見えず、ただその日見た絵のことを思い出してました。ほんとう神戸まで行ってよかった。
よし!描くぞ!いつか超えてみせる!やるぞ!