誰かを思って準備するクリスマス
クリスマス2023。
稀人ハンタースクール仲間の企画きっかけに44歳にして初めて『クリスマス・キャロル』を読んだ。
クリスマスの日だけは、自分ではなく誰かのことを思いやる日にするという“クリスマス精神”に触れたのは私にとって大きな気づきになった。
これまでは日本のクリスマスのお祭りモードを、なんとなく冷ややかな目で見ていたのだけど。クリスマスのイメージがガラリと変わった。
子どもたちだけでなく、みんなが笑顔になる日にしたい。純粋にそう思った。
気を遣わないプチギフト
アドベントカレンダー参加メンバーの片岡由衣さんの記事にあった、ツリー下に年々増えて行く小さなプレゼント。
そっか、小さなお菓子の詰め合わせをたくさん準備しておけば、我が子だけでなく、義両親はもちろん、家を訪れた大人たちにも喜んでもらえる。
クリスマスおめでとう!と言われれば、誰だって気持ちが上がってしまう。
今年はダイソーで揃えればいいかな。子どもたちと一緒に選ぼう。
子どもたちに小さなプレゼントの趣旨を説明したら、「楽しそう!」の言葉が返ってきて、すぐにダイソーに寄った。
自分が好きなもの、お酒のアテになるもの、おばあちゃんがお茶請けにするものなど、いつもは買わないものに目がつく。あれもこれもとカゴにいれていったらお菓子だけで3000円くらいになった。ラッピングは1000円くらい。いつもなら「もったいない」なんて思ってしまうのだけど、今回は「選ぶの楽しかったねー!」と家族で盛り上がった。
誰かにプレゼントする前提だと、ここまで楽しい時間に変わるのだなとクリスマス前に新鮮な感覚。だって、いつもはたったひとりで準備していたのだから。
帰宅してから、ランダムに袋詰めしていく。
「目隠しして、選ぶようにするんやで」
「あ!キラキラシールつきのが当たり!当たりやったらもう1個プレゼント」
「あぁー!これはわたしのん!絶対当てるんや!」
など、ラッピングしながら5歳ちゃんの口から新ルールがポンポン出てくる。
ただお菓子を詰めて、かごにいれただけなのに。なぜにこんなにワクワクするのだろう。誰かピンポンって来ないかな?まだ見ぬ誰かにプレゼントしたくてたまらない5歳ちゃん。
ピンポーン。
24日昼、お隣さんが訪問。5歳ちゃんが照れながら「どうぞ」と渡す。「えー!プレゼントくれるの?うれしいー!」と大げさに喜んでくださった。あぁ、うれしい。こんな小さなことで笑顔が増えるんだな。
ケーキをつくりたい5歳児
そして、5歳ちゃん。クリスマスは自分でケーキとクッキーをつくりたいと言い出した。
いつもは隣町のパティスリーでホールケーキを予約購入している。
2023年は、何度かバタークッキーやシフォンケーキを一緒に作ったこともあり、おそらく自分でできることを覚えたのだと思う。
どちらもというのは、さすがに私のキャパオーバーになるので、シフォンケーキを使ったクリスマスケーキを作ることに決まった。
シフォンケーキを水平に半分にカットを試みる。フワフワなので難しい。しかし、私は貧血気味だ。コツを伝えて夫にお願いした。…やってみたらできるやん!
全部塗ったら、フルーツの飾りつけ。夏に摘んだブルーベリーを冷凍していたのを思い出し、お歳暮にいただいた晩白柚(ばんぺいゆ)を解体。これもまた重労働で体力消費するので夫に手伝ってもらった。
5歳ちゃん、芸術が爆発して自由に飾りつけ。生クリームにフルーツがペタッとくっつくのがおもしろい模様。側面にもペタペタつけはじめた。
最終形、とてつもなく豪華になって母はたまげてしまった。抜群におしゃれ。
家族みんながこのビジュアルに「わぁ!」と驚く。その表情を見た5歳ちゃん、ドヤ顔を貫く。当然ですよ、こんな自信作。
ホットプレートパエリアに挑戦する中1
先日とある方の記事で「ダメ派遣男まさお」さんのYouTubeチャンネルが紹介されていて、なんとなく動画を見た
チャンネル登録者数が10万フォロワーを突破したお祝いの「1000円パーティーディナー」の料理風景だった。
とても楽しく料理するまさおさんに中1娘と私は釘付け。中1娘は魚介じゃない手羽元のパエリアに興味津々、この流れでクリスマスにつくることになった。
過去一度だけホットプレートでパエリアを作った記憶がよみがえってきて、中1娘に提案したら「ああー、なんとなく覚えているかも」と即OKをもらえた。
12/24、16:00頃。さっそく調理スタート。彼女にとっての難関は、玉ねぎのみじん切りだ。まさおさんは、100均のブンブンチョッパーみたいなアイテムを持っていたが、我が家にはない。がんばってアナログ方式でやってもらった。玉ねぎエキスの攻撃を受けながらもなんとかやりきっていた。
水加減に苦戦しつつ、無事炊き上がると信じてフタをしていた。
具材の旨み全てを含んだ米。味見した娘は「お店の味だ…!」と感激していた。キミがつくったんやで!胸を張ってほしい。
義両親が意外にもパクパクと喜んで食べていた。「このおこげがうまいんや」の義父の声に、中1娘はまんざらでもなさそうな表情を浮かべていた。
みんなでつくるクリスマスはしあわせ
毎年ひとりで段取りしていたクリスマス。2023年は『クリスマス・キャロル』をきっかけに、動きはじめた。
自分が心を込めて準幅したことが、他の誰かのしあわせにつながる。子どもたちも夫も、それを実感してくれたような気がする。
手作りは大変だ。でも心が満たされる。家族みんなが喜んでくれる。かつ記憶にも深く刻まれる。
体験はなによりも自分自身への贈りものになった。充足感に満ちたので、2024年は少し余裕をもって準備しておおいに楽しみたいなと思う。
すべての人にしあわせが訪れますように。
メリークリスマス!
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