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”楽しい!”が起点のパワー。

先日、子どもたちと一緒にある場所に行きました。
その名も「こどものアトリエ」。
名前だけでワクワクしてしまうその場所は、子どもたちが五感を使って思いきり楽しむスペース。

とてもかわいいアトリエ。テーマは「パン」でした。

絵の具やさまざまなサイズの筆、色とりどりの紙やペン、端材などなど
子どもたちが瞳を輝かせるものばかり。
今日仕上げる課題が決まっているわけではなく、その時、その子の
「やりたいこと」を大事に、先生がサポートしてくれる場所。

その子の「やってみたい」を大事にできる場所。

私がここに子どもたちを連れてきたのには、理由がありました。

住んでいる土地柄もあるのかもしれませんが、同じ幼稚園に通う
お友達の多くが、いくつもの習い事をしています。
私は、自分が保育園時代に習い事をしていなかったことや、
「子どもの頃は、家族との時間や何より遊ぶことを1番大事にしてほしい」という考えがあったので、子どもたちは習い事をしていませんでした。

でも、周りのお子さんたちがいくつもの習い事をしていることを聞いたり、お母さん方から習い事の情報を聞く度に、どんどん「親として、私は子どもたちの未来を考えていないのかな?」と思ってしまうことがありました。
そこで、子どもたちと一緒に色々な習い事の体験に行って、興味を示した習い事にいくつか通ったこともありました。

子どもが習い事を始めると、私の中に複雑な感情が残りました。
「習い事を始めたことで、私がほっとしてる…。」
私がどこかほっとしたのは、「私も他のお母さんみたいに、子どもに習い事をちゃんとさせてあげられている」という感覚だったと思います。

子どもたちは習い事を楽しんでいることもあったけど、途中で飽きることもあって、そこまで積極的な感じでもありませんでした。
でも、子どもたちが習い事に行き始めたことで、自分も他のお母さんたちに並ぶことができたような感覚がありました。
でも、その感覚は、すぐにモヤモヤした気持ちに変わります。

「私の焦りから、子どもたちに習い事をさせているんじゃないのかな?」
「今の習い事は、本当にこの子たちが、今やりたいことなのかな?」

怖かったけれど、自分の気持ちと、子どもたちの気持ちに向き合ってみました。子どもたちに習い事について聞くと、「やってもやらなくても
どっちでもいい」とのこと。
そして、「前に行ったおもしろいところに、もう一度行きたい!」との言葉が。その「前に行ったところ」が、冒頭の「こどものアトリエ」。

久々に行ったアトリエは、扉を開いた瞬間、別空間に来たかのよう。

大人もわくわくする空間

私が一緒じゃなくても大丈夫そうだったので、先生にお任せして
「きっと、すっごく楽しいだろうなあ」と思いながら終わりの時間を待つことに。
後から先生が送ってくださった写真が、どんな時間だったかを物語っているようでした。

スライム作ったそう^^
「次は何をやろうかな~」と言ってそうです笑
手からも伝わってくるわくわく。


お迎えに行くと、子どもたちからは「楽しすぎた!次、いつ来る?!」の声が。充実した表情で家に帰ると、すぐに何かを一生懸命に作っていた子どもたち。しばらくして「見てー!ジュース屋さんが始まるよー!」の声が聞こえたので行ってみると…

平仮名で「いちご」「おれんじ」

並べられていたのは、
アトリエで作ってきたピンクとオレンジの色水ジュース。
その前には「いちご」「おれんじ」と平仮名で書かれたポップがありました。

今、平仮名を練習中の子どもたち。
書き取りはあまり楽しくないようで、「やりたくない!」ということもあり、親としては苦戦していたのですが、この日は、自分で調べて平仮名を書いていました。

出発点が「楽しい!」という気持ちだと、人を自然に動かすんだなあということを目の前で見せてくれた子どもたと。
この日を境に、「うちは、うちでいいんだ」と私はやっと納得できた気がしています。

そして、大切な人たちの「楽しい!」を大事にするためには、何より私が、日々の「楽しい!」を大事にしようと思うのでした。


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