北鎌倉野草部 80 なな艸の会 4月
最近、天気予報と睨めっこのなな艸の会です。
今月も雲行きが怪しく、平日の回は雨、週末の回は曇りの中での開催でした。
そうは言っても、4月。
緑地には瑞々しい葉っぱがいっぱいです。
週末の回は、ゴールデンウィーク初日でした。
昨年1年生だった、小学生版 牧野富太郎博士の Kくんがお母さんと一緒に再び北鎌倉にやってきてくれました。
約1年ぶり。背が伸びてちょっと大人っぽくなってる!
なな艸の会を始めて約2年半。
口頭で説明するだけよりも、実際に観察したものを食べてもらうと皆さんのモチベーションが一気に上がることに最近気づき、できるだけ料理したものを食べて体験してもらうことにしています。
今回はハルジオン味噌を忍ばせた蕗の葉おむすび。
ご参加のUさん。
前回の観察会で綺麗に植物標本を作り持ち帰りましたが、あとで名前と植物を一致させるのが一苦労だったとのこと。
今回はポストイットを使ってバージョンアップ。
これで今日の復習はバッチリですね。
4月のなな艸の会で嬉しかったことをいくつか。
昨年から1年間毎回参加してくれていたTさん。
参加した当初は、植物のことがわからなかったのですが、足元にある草を見て、「ええとこれは〇〇」と名前が言えるように!
Tさん曰く、景色が緑一色だったのが、だんだんと区別がつくようになってきたのだそうです。
熊本からご参加のKさんと、熊本ご出身のUさんからは、熊本でのリアル野草事情を聞くことができました。
Kさんは宮崎県椎原村の近くにお住まいで、そこは昔からクサギを料理して食べていた地域なのです。地域に住む高齢の方達はクサギが大好きだけど、最近の若い人は一手間が面倒らしく食べなくなってしまったそう。
クサギはどのようにしてして食べられていますか?!という質問には、味噌炒めにしたりとか、という答えが帰ってきました。
何故椎原村でクサギが食べられているのか、平家の落人伝説と関わりがあるのではないかと言われています。それについてはこちらをご覧下さい。
熊本ご出身のUさんは、関東に来て柏餅の葉っぱの形が違うと思ったそうです。
向こうでは、まぁるい葉だったと言うので西の方ではサルトリイバラを使うんですよと伝えると、Uさんは葉を2つ折りにして、これだこれだ!と。
葉っぱの大きさは柏の葉より小さいのですが、熊本では柏餅自体が関東のものより小さいということでした。
これまではネット上で情報を見つけるばかりでしたが、色んな方から生の情報が聞けるのがとても楽しいです。
◉次回、5月のなな艸の会では野草チンキを作ります。
概要やお申し込み状況は、なな艸の会HPをご覧ください。