野草とくらし 21 風邪の季節! ヒノキ・ユーカリ・アカメガシワとレモングラスのお風呂
この冬はいつもより寒くなるのが早いと思いませんか?!
1月〜2月の厳寒期と同じような体感を、12月中旬過ぎから身に染みる日々を送っています。
喉が弱い夫は少し異常を感じるとハチミツを舐め出すのですが、夫がハチミツを舐め出した2〜3日後、私も喉にいがらっぽさを感じました。
クリスマスリースのワークショップをした時、ご近所さんに分けてもらったヒノキの葉とユーカリの剪定枝がまだいっぱいあって、カゴにまとめて詰め込んであります。
それを水と一緒に鍋に入れて煮出し、入浴剤にしようと思い立ちました。
ユーカリは、ご存じの方も多いと思いますが、抗菌作用や去痰作用があり、風邪の予防やひき始めによいハーブです。
ヒノキにも抗菌作用や抗炎症作用があるので、今の時期にぴったり。
アカメガシワの樹皮茶作りの時に使わなかった葉っぱもカラカラに乾いていたのでついでに鍋にイン!
各種炎症や湿疹・腫れ物、痔、かゆみ止めなどに効果があるアカメガシワは、喉の異常には特に関係ないけれど、冬の乾燥肌にも、もしかしたらいいのかな?!なんて淡い期待を込めて。
これらの葉に加え、香りが良い庭のレモングラスもカットして一緒に入れてみました。主に料理に使っているレモングラスですが、改めて調べてみると抗菌・抗ウィルス作用があり、風邪の予防だけでなく咳を鎮めたり熱を下げたり、すでに風邪を引いてしまったあとにも効果があるようです。
また、中医学的にはレモングラスの性味は甘辛/温、適応としては風寒感冒とあるので、やはり風邪には効果があるということがわかります。
レモングラスの注意点として、子宮収縮作用があるため妊婦さんは避けた方がいいということと、イネ科アレルギーのある人にはおすすめできません。
ヒノキやユーカリも同じく妊婦さんや皮膚の弱い人は注意が必要です。
煮出し汁を湯船に入れるのでかなり薄まるとはいえ、野草もハーブも使用する時にはご自分の体質に合うかどうかを見極めてから使用するのが鉄則だと思っています。
市販のハーブを使った入浴剤でユーカリの香りのものも販売されていて、これまで結構気に入って使っていた製品がありました。
でも最近、着色料の不自然さに違和感を覚え始めています。
同じシリーズの香り違いのものは、これ本当に天然アロマなんだろうか?!というような種類ものもあって、何となくモヤモヤ。
それに比べ、自分で煮出して作った入浴剤はケミカルさは全くなく自然で心地よいです。
入浴時だけでなく。
1階のキッチンで煮出して火を止めて、しばらく2階で用事をして再び1階に戻りドアを開けた時、部屋に立ちこめるユーカリと針葉樹の香りがとっても良い!
暖炉のあるお家でシマーポットという楽しみ方があるそうですが、果物は使っていないけど、まさにそれでした。
香りと蒸気の両方で喉を潤してくれます。
さてさて、野草とハーブのお風呂に入った翌日には、喉の違和感はすっかり良くなり、効果もバッチリでしたよ!