野草食日記 254 ホナガイヌビユ
一昨年の夏、ご近所さんから移植した植物はイヌビユでしたが、今年畑のあちこちに増殖しているこの植物はホナガイヌビユではないかと思っています。
この植物、わりと空き地などでよく見かけますよね。
見分け方は葉の先っぽの凹み具合。
深く凹むのがイヌビユ、凹まないか、あるいは凹んでも浅いものがホナガイヌビユらしいのですが、ネット上の写真を見てもいまいち微妙です。
これが一昨年のイヌビユの記事。
葉の凹み具合はあまり変わらないような気がします。
でも、一昨年の葉は彫りが深く、今年のものは表面が滑らかな印象。
んまぁ、イヌビユだろうってホナガイヌビユだろうと、食べられることに変わりはないので、私にとってはどちらでも良いのです。
今年は味噌汁の青みがないときにこの葉っぱがとても役に立っています。
アクがないので、畑から摘んできて洗って刻んで即使えるし、味はほうれん草に似ているし。
お味噌汁用に摘心していたら脇芽が増えて、ちょっとまとまった量を収穫できたので、胡麻和えにして夫に食べてもらいました。
野草の名前は言わずに、どんな味がするか感想聞かせてと言ったら、「歯応えは春菊で味はほうれん草」ですって。
言い得て妙。
イヌビユもホナガイヌビユも共にスーパーフードと言われる雑穀アマランサスの仲間です。アマランサスは種の部分を食べるわけですから、きっと穂の部分も食べられるんだろうと思い、一緒に調理しちゃっています。
少しつぶつぶした食感がなかなかいいです。
ちなみにアマランサスがどんな植物かはこちらのサイトに詳しいのでリンクを貼っておきますね。
イヌビユたちに比べると華やかな見た目で、部屋に飾りたい。
アマランサスも葉っぱが食べられるようです。
フランソワ・クープランさんの本によれば、アマランサスは元々中央アメリカから野菜としてフランスに輸入されたものなのだそう。
栄養価はビタミンAこそアマランサスのほうが多いものの、タンパク質、カルシウム、鉄、ビタミンCはイヌビユの方が多いです。
ホナガイヌビユもきっと栄養的にはイヌビユに準じるのではないかと思います。