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北鎌倉野草部 82 クサギ料理会 6月

5月の野草チンキ作りから3ヶ月連続でのワークショップ月間。
私にとってはかなりチャレンジングなスケジュール組みで内心ドキドキしていたのですが、1番の難関であったクサギ料理会が無事終わりました。
ご参加の皆さんの心遣いとサポートがあってこそ、と心から感謝しています。

今回のテーマはクサギ。
5月、山を歩いていると実生のクサギの幼木があちこちで見られ、それらは伐採対象になりやすいのです。
ただ刈り取るだけでなく、薬木としても貴重なこの樹木の葉を活かせないか、という想いでクサギ料理を作りはじめました。

昨年、一昨年と自宅に生えるクサギの葉を利用して、佃煮作りワークショップを開催しましたが、今年は初めてクサギでメイン料理を作り、副菜2種と、ヤブガラシ入りの韓国風スープでランチを楽しむ会を企画。
クサギの葉を収穫するところから体験していただき、下処理〜メイン料理作りまで一緒に行いました。

8日にご参加のみなさん。
6月は雨が降るから自宅でのワークショップにしてるのに両日ともピーカン☀️
庭にテーブルを出して葉の選別をしました
クサギの葉
リュウマチや高血圧のほか殺菌効果もある。
中国地方の長寿の村ではクサギの若芽を日常的に食べているそう。
茹でて下処理中
クサギと豚肉の味噌バター炒め
料理のポイントをお伝えしつつ実際に調理していきます。
いつも目分量の私、初日はクサギとバターを入れ過ぎてしまった。
いくら体に良いものでも食べ過ぎは禁物ですね。

6月は8日と11日の2回、クサギ料理会を行い、それぞれの日に初めてご参加の方がいらっしゃいました。
はじめはちょっと緊張していても、同じ釜の飯を食べるとはよく言ったもので、会が終わる頃には、すっかり打ち解け合い、和やかな雰囲気になるのが嬉しい。

ご飯をいただく前に写真撮影
副菜は乾物のクサギから作った佃煮ときゅうりの紫蘇漬
庭に出始めの大葉も使ってます。
ご飯は松葉ご飯。
韓国風スープはヤブガラシ入り
前日仇のようにヤブガラシを引っこ抜いたという参加者さんは
残念がってました。
また生えてくるから大丈夫!
11日は差し入れのクッキーと梅の蜜漬けをお茶請けに。
お茶はもちろん野草茶。
野草茶嫌いさんでも飲みやすくブレンドしています。

先日近所の友達から「生き心地の良い街」(岡檀著)という本の話を聞きました。
徳島県南部にある海部町(現海陽町)は、人口対自殺率が日本で1番低い町なのだそうです。その理由のひとつが「交流の場がいろいろある」ということ。

なな艸の会には、野草を食べるという特徴からか、植物に興味がある方はもちろん、自然食や発酵、自然療法に興味のある方、また健康不安を抱えている方などがよくお見えになります。
そしてそんな皆さんから、「近くに同じ方向を向いている友達があまりいなくて」という話を一度ならず耳にしています。
たまたま、この会では私が先生役となっていますが、参加者の皆さんそれぞれが貴重な体験や知識を持っていらっしゃる。
そのことを毎回しみじみ感じていますので、少しニッチではありますが、年代を問わずそんな分野での交流拠点となれたら嬉しいなと思っています。

参加者さんの体験をシェアしていただくような企画も今後行ってみたいです。

玄関の紫陽花

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なな艸 (ななくさ)
野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。