北鎌倉野草部 8 ゆるり北鎌☆野草ウォーキング 10月29日
当初10月17日土曜日だけの開催予定にしていた野草ウォーキングですが、子育て中のお母さん方にとってはやはり平日のほうが動きやすいのですね。
同じくnoteで発信されている工作アーティスト吉田麻理子さんは、以前から野草食日記を読んでくださっていて、平日開催希望のメッセージをいただき、29日の追加開催が決まったのでした。
この日は吉田さんを含め4人がギャラリー和さんへ集合。
ポカポカ温かな日差しの中、北鎌倉の住宅地をてくてくと歩き、
途中、昭和の名女優田中絹代さんの別邸や、魯山人が住んでいた邸宅跡地などをご案内しつつ、ベニバナボロギクが咲く谷戸へ向かいます。
谷戸には黄色いセイタカアワダチソウがいっぱい。
参加者のAさんは「アキノキリンソウ」と呼んでいて、そのシュッとした茎や花の形が本当に首の長いキリンのようだなと思ったのでした。
Aさんによると、「アキノキリンソウ」は土壌を綺麗にしてくれる働きがあるそうで、その役目が終わると自然に消えていくとのこと。
自然界の不思議に想いを馳せました。
ウドの実は、
17日の時より実が丸く膨らみ熟したものが多い印象。
あの日食べた時は、ほんのりウドの香りがするだけだったけれど、29日、味見をするとかなりエグい。
季節が移り変わると野草の味も変わっていくのですね。
今日の主役のベニバナボロギク。
里山保全ではばっさり除草対象の植物です。
でも、とっても美味しいし、収量が多く食べでがある。
知られざる山の宝だと思います。
花が咲いていないとわからないということでしたので、簡単に見分けるポイントをお話しました。
アオミズもありました。
お吸い物用に摘んだけれど、秋が深まり、そろそろ時期も終わりかな。
ちょっと急ぎ足で、古民家へ向かいます。
今日は里山を抜けるコース。
竹林の横を抜けて、てくてく歩く。
日射しが綺麗です。
春につくしの広場になる場所には、アキノキリンソウの群生。
山を下りたところで、食後に飲む紅茶に入れるアロマの素を少しだけいただく。
さて、これは何でしょう?
答えは、
ニッケイ、日本のシナモン。
古民家へ到着し、
ベニバナボロギクを洗って、刻む。
古民家は田舎の親戚の家を訪ねたような懐かしさです。
今日は天気が良いので外ご飯にしました。
設えてあるテーブルでバーベキューのようにお肉を炒めて、ベニバナボロギクを山盛り入れます。
お吸い物はいつも使っている出汁パックの入荷がなく、いつもと違うものにしたら、ちょっと味わいが違いました。
味を整えるためにコンソメを入れたので、和風スープという感じ。
前回と同じくウドの実とアオミズを入れたけれど、やっぱりウドがエグい。
おむすびはまた各自持参してもらいました。
Aさんからはキッチンペーパーを使う包みかたを教えてもらったり、吉田さんは海苔パリッと派で、ご飯と海苔を別々に持ってきたりと、それぞれの暮らしぶりが垣間見えるのが楽しいです。
人数も多く、またレンタルスペースでの感染予防ということで、紙皿と割り箸にしましたが、本当は7月の野草の会の時のようにお気に入りの器に盛り付けして楽しみたかったです。
またいつかそうできたらいいな。
7月開催の野草の会の様子はこちらをどうぞ。
お喋りしていると、古民家のオーナーさんが、それぞれひとつづつホダ木から椎茸の収穫をさせてくれました。
一口めは生で、残りはホットプレートで焼いて醤油をかけて。
食後はご近所の方が焼いたさつまいものケーキとシナモンティ。
この日の散策中、花が咲いていないうちはベニバナボロギクの見分けがつかないという話がありました。
私は実際自分で育てる経験を経て、かなり小さいうちから判別できるようになったので、プランターで育てる用に種のお土産をご用意。
29日開催のきっかけをくれた吉田さん、遠くからきてくださったAさん、わざわざ有給を取って参加してくれたMさん、そして、今回このnoteに載せるために素晴らしい写真の数々を撮影してくれたロミーちゃん、本当にありがとうございました。
そして主催のギャラリー和さん、色々とサポート下さりありがとうございます。
写真担当のロミーちゃんのブログで、野草ウォーキングの様子を紹介してくれています。
違う視点から見たワークショップが私にとって新鮮で面白かったです。