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野草食日記 89 イヌビユとがんもの煮浸し

野草おうちカフェの際にチコさんからの手土産はたっぷりのイヌビユのブーケでした。

イヌビユはそのまま炒めても大丈夫と本には書かれていましたが、とりあえず献立のプランがないときはまず下茹でして、そのあとどうするか考えることにしています。

以前イヌビユを分けてもらった時は胡麻和えやナムルにしました。
胡麻や胡麻油の香りでコーティングする料理は、初めて野草を調理するとっかかりとしてはとても入りやすいのです。

でも、今度は素材そのものを味わう料理がいいよね〜と思いながら冷蔵庫を覗くと、がんもどきがあったので、煮浸しにすることに決めました。

その日のメインは卵を使った若干油気の多い料理。
あっさり煮浸しはお腹のためにもちょうどよいです。

イヌビユの素材としての味わい。
ネットではほうれん草に似ているというサイトもありましたが、私は違う印象です。

香りは以前どこかで体験した野菜と似ているけれど、それが何だったのか思い出せません。暑い夏の昼下がり、畳に座って扇風機にあたりながらお素麺を食べている、そんな情景を思い起こさせる、懐かしさを感じる香りです。
不思議。

食感はほうれん草よりも歯ごたえがありシャキシャキしていました。


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なな艸 (ななくさ)
野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。