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野草とくらし 8 ヨモギ風呂の意外な効果

1. 冷え性にはヨモギがいい

真夏以外、下っ腹がいつも冷えていて、寒がりです。

靴下を重ねばきする冷えとり健康法、夏も温かい飲み物をとる、蒸して乾燥させた生姜を紅茶やスープに入れるなど、冷え対策はこれまでにも色々していましたが、決定的な改善には至っていません。

健康の要はやっぱり血流だとようやく気付いたのが1年半くらい前のこと。
近くにできたヘルストロンという電界を発生させる(?!)椅子にしばらく乗りに行っていたことがあるのですが、乗って15分ほど経つと詰まった感じのする頭に血がサーッと流れる感覚がありました。
この椅子は、電気によって発生する微動が血流を良くしてくれるようなのです。
血流が良くなると、頭の回転も良くなる感じで快適でした。

あまり疲れすぎない範囲で身体を動かして汗をかき、血流を良くすることも大切だそうです。
最近は、朝起きてご飯を済ませた後に、畑や庭の雑草取りをして汗をかきながら、夜のバスタイムのための準備もしてしまいます。
ヨモギ摘みです。

ヨモギのことを調べるうち、これが身体を温める働きがあることを知りました。
それからというもの、在宅の日は、ヨモギ風呂をするのが日課になりました。

手順は
①畑の横に群生するヨモギを、片手の平で掴める一束くらい摘み取る。
②1番大きなパスタ用の鍋に湯を沸かしている間に、ヨモギを洗う。
③湯が沸騰したらヨモギを入れ煮出す。
④夕方まで放置。
⑤夕方、湯船を洗ったタイミングで煮汁を入れ、給湯をする。


最近図書館で借りた「家庭で使える薬草107種」(中村臣市郎著)には、

春先のよもぎには身体を温める微温の性質をもちますが、六月以降になると熱作用が出てくる

と書かれています。
ヨモギの煮汁を入れたお湯に肩まで浸かり温まると、お風呂上がりにどっと汗が出てくることがしばしばあり、やはり身体を温める作用があるのだなと実感しています。

2. 思い掛けないヨモギの効果

しばらくこの生活を続けていたところ、ある日意外なものが改善していることに気付きました。

4年ほど前、使っていたトリートメントがきっかけで顔が赤く腫れ上がり、耳の後ろから黄色い滲出液が出た時期が約3ヶ月ほどありました。

ヘアケアに使う製品を刺激の少ないものに変え、顔の腫れは治まり滲出液は出なくなったものの、耳の後ろの皮膚は最近までずっとガサガサの状態。
特に痛みもないし、日常生活に支障はないからこのままでもいいかなと諦めていました。

ヨモギ風呂を続けてしばらくしたある日、何気なく耳の後ろに手をやると、以前に比べ滑らかになっていてびっくり。

慌ててネットや本で調べてみたら、体温の上昇で新陳代謝が活発になることにより美肌につながる、とか、組織再生の効果があるという記述がありました。
何を持って改善したのか、確かなところはわかりません。
でも、特に他に思い当たる節がないので、もしかしたらヨモギが改善の一端を担っているのかも・・・という予想で書いています。

ヨモギはキク科です。
キク科にアレルギーがある方には向かないようですので、ご注意下さい。
自然療法はひとりひとりの体質に合わせて行うのが鉄則。
初めての場合は様子を見ながら、試してみて下さいね。

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なな艸 (ななくさ)
野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。