野草食日記 296 ヤブガラシとの付き合い方
ちょうど4年前の今頃、初めてヤブガラシと出会い、それがお茶室の庭では天敵のような植物であることを知りました。
蔓を伸ばし近くの草や木に旺盛に絡みつくヤブガラシ。
しばらくの間手付かずだった庭の掃除会では、他のメンバーが蔓を取り除く姿が目に焼き付いています。
その後、ヤブガラシって美味しいんですよ!と話すたびに、庭を持つ人は皆一様に顔をちょっとしかめて、「えぇ?!ヤブガラシを食べるの?!もう、庭にどんどん生えてきて、大変なのよねぇ、あれ。」と言います。
家の横で家庭菜園を始めたとき、やはりそこにもヤブガラシがありました。
開墾と野菜の世話で手が回らず、気付けば他の植物に絡みつき、蔓をくるくる巻き戻すように引っ張ったりして、あぁ面倒だなぁと思うこともしばしば。
自分ごととなるとみなさんが顔をしかめるのもわかります。
そんなヤブガラシですが、今年はようやく落ち着いてお付き合いできてるような気がします。
土から鎌首のような蔓先を伸ばし始めたら、柔らかい部分を摘み取り、収穫後に地際からカットする。
或いは、葉っぱの色と形は美しくて綺麗なので、ガーデニングの観点から部分的に残し、蔓先を収穫後、不要な部分のみ剪定する。
ポイントは絡みつく前に対処、これに尽きます。
美味しく食べられるということがわかっているし、広くない畑で1〜2週間に1度の作業なのでそう苦痛ではありません。
そんな訳で大量には採れないから酢の物にするほどではなく、大抵納豆にトッピングするばかり。
この日は、納豆、山芋と生海苔の上にちょんと乗せてみました。
磯の香りが香ばしい、ネバネバの組み合わせです。
野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。