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私の旅路 No.7
そんなある日、お日様とお月様が愉快な仲間がいると紹介してくれた。
その方は、大きな黒い翼を持ったコウモリだった。彼は、そっと呟いた。「そろそろ、眠った方が良さそうだから僕の大事な翼の中で眠るといいよ。君がびっくりするくらいぐっすり眠れるはずだから」と言った。
旅人は素直に応じ、何日かぶりの眠りについた。大きな翼は旅人を囲むかのように広げ、お日様とお月様の話し声はピタリッと聞こえなくなった。
どれくらい眠っていたのだろうか。今は何時くらいだろうか。もうぐっすり眠ったはずだからと、旅人は目を覚ました。
時計に目をやると、昼間を過ぎていた。私は、目を丸くして驚いた。
少しだけのつもりで、寝たはずなのにこんなに寝過ごしてしまっていたなんってと、そのときは軽い気持ちだったが、「これからは起きてばかりでなく眠る時間も作っていかなきゃ駄目だ」と少しばかり自分に怒った。
しかし、これははじめの階段に過ぎなかった。
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