2020年をくるっと見て．．．

私にとって、ねずみが二周した節目時に人生でいちばん集中したいものを見つけた年でした。

それは、ハンドメイド世界に飛び込むことだった。製作・販売・告知などを自分の手で生み出し、世に出すむずかしさに挑戦する楽しさを知った。

今年の春を迎える機に、新ウイルスの登場により人間界の空間は変動した。自粛という途方もない時間の中で見直す、自分の価値の存在を。

今まで歩んできた日々は、私にとって「点と点の時間」だった。そこは、魅力とは程遠い、自分のことを否定することの連続だった。

自分が頑なに譲らないこだわりが、ハンドメイドアクセサリー作家にとって魅力に変わる原石だと想い、突っ走て来た。すべてに自分のこだわりが生きている。

この年は、厳しい一年でもあったが、自分を知る機会でもあり、縁が結ぶ機会でもあり、作家はじめとして濃いスタートを切る絶好のチャンスだった。

「デュオビーズ」という馴染みのない素材を糸と針で編み込むスタイルアクセサリーは、ビーズアクセサリーの中でも異なる雰囲気を放つ作品だ。

個性的なスタイルと作家の感性で描かれたデザインアートによって、良くも悪くも誰にでも目が止まる作品ではない。まさしく、独特な作品である。

今期の中で、凄く緊張した瞬間はヨコハマハンドメイドマルシェの出場だった。ハンドメイド世界の熱量、作家さん方が創り出す作品と世界観のクオリティーの高さに圧倒されたこと。

自分はまだまだ磨ける部分が多いこと知った。凄い創造力を秘めた作家さん。自分がハンドメイド作家になって知った広島の作家さんとの出会い。

お客さまに触れて、魅力がとけあう瞬間が好きだ。この作品は「自分を変えるスパイス香るアクセサリー」をコンセプトに描かれている。

流行を追う楽しみより、自分という被ることのない魅力を楽しむ。そのきっかけを「ふわっと香る」お手伝いができる作品をこれからも創っていきたい。

私は、明日からアクセサリー作家に専念する年になる。これは挑戦であり、自分磨きの一環であり、目標である「自分を好きになる」に繋がる道だ。

厳しい道だが、時間もお金も投資したい価値の姿。そこに出合えた2020年はより良い日々の連続だった。ようやく人生が楽しくなってきた。

型にはまらず、自由に飛ぼう。　自分のペースで描いていく楽しみを。