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自分をさがす旅 part26 偏見の正体
あなたは、自分の可能性を素直に評価できますか?できる方は偉いです。その行動は、簡単そうに見えて、実は難しいことをやり遂げているから。
社会心理学とは、人と人の関係性に疑問を抱く学問である。人と集団や社会といった組み合わせの中で、個人や集団はどのような行動をとるのか。その行動に法則があるのか。その行動によって、どのような問題が生じるのかを学ぶのが目的だ。
つまり、社会現象をどのようにとらえ、行動に移し、個人と状況の相互作用がどう生まれるか研究する。
では、社会心理学の中で重きを置く存在は「自己」である。
自己とは、自分を形成・維持する上で、他者との関わりを切り離すことが出来ない。ある意味、鏡に映しだされた内面の自分のこと。
人が自分の性格・能力・外見などに関するキーワードを含むパーツを持っているとする。それが集まってジクソーパズルのように構築されたものを「自己概念」という。
自己概念は、自分の置かれている状況の自身の行動面、結果、他者の評価などから得られる情報によって形成する。つまり、比較的永続して学び続ける。それは、よく耳にする「人は学び続ける生き物」の理由になるだろう。
「自己」の中には、主体(主観的)に見た自分と客体(客観的)に見た自分の2つの側面がある。ちなみに、人が自分自身に注目している状態を「客体的自己意識」といい、他者が自分を評価している状況を指す。
ならば、主体的自分を評価する基準はどこにあるのか。
それは「自尊感情」だ。自尊感情とは、自分の持ち味・個性や人柄を好み、大切にする気持ちを評価する感情のこと。
「人が生きる上で最も重要視すべきことは、自尊感情である。」と言い切る程に大きく必要な存在。何故なら、自分に最も近い距離にいる自分自身を価値あるものだと最初に気づく感情だから。自分を好きになる。自分を大切に思う。ありのままを受け入れる。つまり、自尊感情とは人にとって絶対的味方の存在だから。
最初の友達である「自尊感情」に与えるものによって、自己形成に偏見をもたらすことになる。1人は、人生を左右する程のパワーを持つ「自己肯定感」さん。もう1人は、曇った眼鏡をかけ、自己形成の壁を作る「自己否定感」さん。2人の特徴を覗いてみよう。
自己肯定感さんは、自らの在り方を積極的に評価する感情の持ち主。客観的にではなく、主観的意見を優先して、自らの価値や存在意義を褒めるのが上手な方。些細なことでも出来たらハナマルが貰えるよ!
自己否定感さんは、過去の失敗やトラウマ、他者の影響を優先して、自らを許せない頑固者。始めっから、自分は「何もできない」と自身の価値を捨ててしまう怖がりさん。
2人の特徴を覗いて、どっちが偏見をもたらす存在か分かりましたか?答えは、自己否定感さん。私が育ててきてしまった問題の壁の正体だった。
自己否定感さんは、厄介なことに問題が複数ある。
①過去の失敗へのこだわりやトラウマから、「人に合わせないと不安」と自分自身が空っぽなのである。
②他人と比較や劣等感の意識が強く、「〇〇しなきゃ」と人と比べ、他者基準の生き方に固執している。いつも、自分の首を絞める要因はここからだ。
③いつも「できない」と否定的なモノの見方をする。これが偏見の要因だ。
④自信の無さや先行きの不安から、周囲への依存度が高い。
⑤人間関係に困難しているため、人のために頑張ろうと思う気持ちが欠損している。
自己肯定感を構築する前に、自分の曇った眼鏡を外す作業があることを知った。その曇った眼鏡は、あなたは持ち合わせていませんか?
克服するヒントは、自分を冷たくしてきた行動を反転させることだ。自己否定感さんはとにかく不安症で引きこもり屋さんだ。まずは、陽の暖かさを浴びてもらいましょう。
ありのままの自分を何も考えず受け入れる。長所に目を向けること。
今日の良かったことを3つ記録すること。
使う言葉・付き合う人を選ぶこと。
セルフコンパッション(自分への思いやり)を身につけること。
自己受容の範囲を広げるトレーニングを取り組むことが、今の私の日課だ。曇った眼鏡がなくても大丈夫。今まで暗闇で頑張ってくれてありがとう。
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![きなこ@ココロ癒しラジオ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/105681159/profile_e7464c88b034d03198df0f497144a0bb.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)