大学病院で出会ったわたしの仲間
忘れもしない入職日
受付で名前を伝えると1つの封筒が渡された
そこには名前と「ICU」という記載があった
はじめて自分がICU(集中治療室)の所属になったと知った
ICU(集中治療室)と書かれた場所に行くと
わたしの他に7人
この7人こそがわたしの看護師人生において最も大切で唯一の味方
となることをこの時のわたしも同期7人誰も想像していなかった
わたしの同期は7人
A:地方からの就職組、美人で背が高い
B:大学病院附属学校からの就職組、笑顔がかわいいが声が小さい
C:大学病院附属学校からの就職組、ミーハーで貯金が趣味
D:地方からの就職組、方言がかわいく、うちなーたいむで生きている
E:地方からの就職組、意欲が高く目標をしっかり持っている
F:異例の経歴の持ち主、看護師→大学教員→研究員からの社会人、頼りになる
G:地方からの就職組、唯一の男子、意欲が高く目標をしっかり持っている
それぞれに個性が強く全く交わらなそうでしっかりまとまる
わたしは生涯大切にしたい仲間を得た
「看護師は意地悪」「先輩が怖い」と聞くことがよくあります
例に漏れずわたしももちろんそう聞いていた
コロナ前の病院は新人をまとめて研修させて約1ヶ月後
各病棟へそれぞれ配属されるという流れになっていた
1ヶ月の間、同期で少しずつ距離を縮めこの先待っているであろう“地獄”に備えた
何かあれば共有しよう、みんなで頑張ろうという優しい空気が
同期内にいつも流れていた
10年働いて言えること
「同期はタカラモノ」「同期以上に信用できる人は部署にいない」
これに尽きるかと思います(あくまで個人的意見)
わたしは10年の間に全同期をICU(集中治療室)から巣立っていくのを見届けました
同期のいない部署はわたしにとって安心できる場所ではなくなっていました
同期がいるだけで話せなくても一緒に頑張ろうと思えたし
同期と一緒の勤務じゃなくても同期がいるから頑張ろうと思えた
もしこれを読んでいる1年目さんもしくは就職を控えた方がいるとしたら
同期を大切にして欲しい
同期はタカラモノです
悔しい、悲しい、理不尽を投げつけられた時きっと味方になってくれます
そしてあなたにも同期を助けてあげて欲しいと思います
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