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母の呪いから救ってくれたパートナーとのこと
2024年初夏現在、中学3年生を筆頭に末っ子はようやく3歳目前の5人の子育て中。よく、子供たくさん欲しかったの?と聞かれるんですが、実は一人目すら欲しいと思ってできたわけではなく…。
世の中には望んでも難しく悩んでる人も少なくない中、こんなはっきりとした覚悟もなく"子供は特に欲しいと思ったことはない"なんて、罰当たりな人間です。
そもそもの子沢山に至った経緯として、まず相手とのことから。
大学入学前の浮かれた春休み限定の、割りのいいバイトとして、ちょっとかじった水商売で出会った相手が今の夫となる人でした。もう20年近く前になるなんて。
中学高校と、とにかく荒れた家庭と受験のためだけの生活を強いられ、自分の一切の意思や感情を切り捨てて生きてきた代償として、食事をとらなくなっていきました。そして水商売でアルコールが身近になったことで、さらにお酒に逃げることを覚えたのもこの頃。今思うとセルフネグレクトが始まってたんだと思います。無意識に自分を罰したり、価値がないと思い込むようになり、基本的な生活が怠惰になり、鬱傾向な症状はあまりに付き合いが長くて、自分が鬱っぽい、ストレスを抱えてるなんて自覚したことが一切なかったくらいです。
故に夜働きに出ることへの危機感なんてもちろん薄いし、男性のことは利用することしか考えてなかった。
言葉の端々に滲み出る自己評価が最下層のそんなわたしに、
"自分のことを大事にしないのは、お前と付き合ってる俺のことをも否定してるのと同じ。だからやめろ。"
と、衝撃的なことを面と向かって言ったのが彼でした。飲み屋で働いてること自体は否定されなかったものの、そりゃいい気はしないだろうな。と、その後同じ歓楽街には変わりないけど普通の飲食店にバイトに変えました。にも関わらず、夜道を一人で歩かせるのが心配だから、とバイト終わりに送迎してくれるようにもなって。"あなたに出会う前は自ら進んで夜の街に繰り出してたくらいなんで、全然平気ですけど?"と内心思いながら、それでも19歳の世間知らずで人同士の経験の薄いわたしに、その言葉と共に彼の存在が刺さったわけです。
何か一言発するごとにいちいちマウントをとられるか、一緒になって下げて嘲笑れる環境に慣れてたあまりに、自分に向かって誰かから真剣に話をされることは強烈なインパクトを与えられました。
後に付き合いも長くなり、そろそろ30歳にもなろうかという彼に何の進展も見えず、この先を考えると彼との関係どうしようかな…と考えがよぎり始めた矢先。なぜ自分に起こり得ないと信じて疑わなかったのかが不思議なんだけど、
妊娠発覚。
あの春からちょうど4年、23歳の誕生月のことでした。
母の呪いから救ってくれたと思った彼が、共に生活を送るようになって初めて分かったこと。それは、じわじわとわたしに対しマウントをとり、典型的なモラハラ夫に成り行くのですが、また追々。