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39歳から生き方を変えてみる 

すべてを手放す勇気と覚悟

2冊目の拙著を世に出すことからスタートした2024年。新部署での責任のある仕事、祖母との別れ、実家の引越し、退職決意・・・思い返せば本当に目まぐるしい1年でした。
インスタやvoicyでもお伝えしたのですが、この度、仕事を辞めることにしたので、今回はそのことを綴りたいと思います。
覚悟とか決断とかカッコイイこと言ってるけれど、実際は、石橋をガンガン叩いていた時間が長く、ようやく・・といった感じなのです。しかも、2度ほど「辞めるのを止めた」のも事実。1度目は、安定を手放すことへの不安に耐えきれず。2度目は祖母との別れから立ち直れず。
スタートラインに立つまでにやってきたことや、石橋を叩きながら見てきた景色は、きっと誰かの役に立つ・・ちょっとした栄養剤にでもなれば・・そう思い記録に残すことにしました。

変化は何歳になっても怖い。仕事を変えると、取り巻く環境が変わり、人間関係もガラリと変わります。この年での退職は、想像以上に大きな勇気と覚悟が必要です。小さな石を積むように、コツコツと積み重ねてきたキャリア、ぶぅぶぅ言いながらも何とかかんとかこなしてきた人間関係、第2の故郷とも言える住み慣れたこの街、育ての父みたいな人がいっぱいいるこの職場。
すべてを手放す。
果たしてこの選択は本当に正しいのだろうか…

心が動いた瞬間

波乱万丈な人生を歩んできた流石のわたしも、祖母との別れは苦しくて、淋しくて、環境を変えるなんて考えられえないという精神状態でした・・。
祖母の誕生日と法要が重なった9月初旬。仕事を辞めるのを止めるつもりだったわたしは、しっかりと掌を合わせながら心の中で祖母と話しをしました。すると、
「今の仕事を辞めるのはもったいなかね。でも、やりたいことをやらんのはもっともったいなかよ」祖母がそう言ってくれた気がしました。
後ろばっかり見て足踏みしているわたしに、「まだまだこれから道が続いている」ということを教えてくれたのです。
今でも鮮明に覚えていますが、そこから不思議なくらい、心が動き出したのです。落ちるとこまで落ちたから、お陰でもう一度グンと這い上がることが出来ました。

人生悲しいことがあれば、同じ数だけうれしいこともある。
涙を流した日は、必ず笑う日につながっている、と信じている。

namytone

なりたい自分と何も残らない将来

今の仕事はやりがいもあり、ありがたいことに給料も休みも安定しています。それなりにキャリアを積んで、そこそこのルートを進んできたつもりだったので、決して仕事が嫌で辞めるわけではないということを書いておきたいと思います。正直なところ、何もかもが嫌になった時期もあったけれど、「仕事が嫌で辞めたくない」という意地があったので、その時期はとにかく辛抱だと思っていたこともありました。

なりたい自分」を考えたときに、組織のトップに立つこととか、管理職になることとか、そういうことはまったく浮かばず・・。ここで定年まで働いたとして、そこには何が残るだろうか。肩書と勤続〇年というよろい以外にもっと欲しいものがあるのではないか。そう自問を続け、「なりたい自分」になるためには、働き方を変えるというのが最もな選択だと思い、退職する道を選びました。

石橋を割るまで叩いた時間

健康な心と身体、そしてある程度の時間。これがあれば何歳からでもチャレンジはできると思っています。でも、今日何食べるか…を考えるだけでもエネルギーを使うのに、環境を変えるなんて・・・そう考えると1日でも若いうちに、パワーが残っているうちに・・と思うようになりました。
すごく慎重な性格で安定を好むので、大きな「変化」を嫌います。退職に関しては石橋をバンバン叩いていたので、気づいたときには割れていました。退職を考えだした当初は、しっかりと計画を立てて、よしこれで大丈夫!と確信が持てるまでは辞めない!と思っていたのですが、「計画どおりにいかないのが人生」なんだし、今計画を立てることに注いでいる力は、さいごの一歩を踏み出すことに使った方が良いのでは…と思うようになりました。ただやっぱり理想と現実を行ったり来たりしながら日々暮らしているので、なかなかさいごの一歩が出せませんでした。

これからのこと

挑戦してみたいことがいくつかあります。
1つは、「こういうのあったらいいな」を形にして、求める人のところへ届けること。
もう1つは、同じ方向を向いた人たちが繋がれる場所をつくること。まだふわふわっとしているので、ここに書くことすら気が引けるのですが、既に動き出していることもあるので、詳細をお伝えできるようがんばります(えいえいおー)

さいごの一歩

実は、ビビりなわたしは、これまで「何とかなる」精神で道を選択してきた経験がありません。念には念を。用意周到派なので。なのに今回出したさいごの一歩は、正真正銘の「何とかなる」でした。それがないとその一歩は出せなかった。が正解かも。
つまずいたり失敗したとしても、生きてさえいれば、いくらでも立て直しはきく!そう思えている自分に今でも驚きです。これがまさに、割れるまで石橋を叩いて得たものだとも思っています。(とか言ってみる)

新しい「何か」をつかむためには、今握っている「安定」とか「キャリア」を手放さなくてはいけない。それを握ったままでも、もしかしたらつかむことは出来るのかもしれないけれど、つかめたとするならばおそらくそれは、別の「何か」だと思うのです。ちゃんと手放すからこそ、はじめて求めるものを得られる。手放すことで、本当の覚悟が決まるのです。

おわりに

わたしの生活ともつながっていて、みんなの生活の隣くらいにある、そんな居場所をつくっていきたいなと思います。ちいさく始めて、長く続ける。
コツコツは得意なので、それを活かして細々とやっていけたらな..と思います。
これからもよろしくお願いします(ペコ)

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