映画感想文「ザ・キラー」
今週と来週で観たい映画が重なってスケジュールを立てていたら今日はわりと早めに仕事が終わったのでノーマークだった「ザ・キラー」を観ることにした。
デヴィッドフィンチャーの作品は細かい部分に考察を散りばめていていつも少し身構えてしまうので、フィンチャー作品をノリで観るのは新鮮だった。
クールな殺し屋がミスをしたことで命を狙われ、自分の代わりにパートナーが襲われたことで復讐をしていく話なので「ジョン・ウィック」感はある…
のかと思いきや、話はいい意味で単調で静けさの中に繊細さを織り交ぜ、殺し屋の心情や仕事に対する考え方など心の言葉を中心に動いていく。
さながら「ドラゴンタトゥーの女の雰囲気で進むフィンチャー版ジョンウィック」といったところ。
マイケルファスベンダー演じる主人公の殺し屋は動作の一つ一つが無駄がなく滑らかで静けさの中に狂気を隠し持っているダーティーなニオイを醸し出している。
まさにダニエルクレイグ演じたミカエルのようなダンディさ。
言葉も少なくまさに職人といった感じ。
序盤のシーンはフランスのパリがよく似合う。
静かなパリ、表も裏も活気あふれるドミニカ、そしてアメリカと物語とともに舞台も変わりそれぞれの街の特徴がストーリーにマッチしているのも見応えがあった。
わたしは頭がよくないので深い考察とか「実はあそこはこうなのだ」みたいなことは言えないが、こういう雰囲気の映画は好きだなと改めて感じた。
余計なものはいらない。
でも何もないわけじゃない。
ムダを省いてギリギリ観ている人に伝わる作品を作ろうとしたらこれが正解なんだろうなって思った。
静かな気持ちで落ち着いてコーヒーでも飲みながらゆっくり観るには最高の映画だと思う。
女性でも楽しめる作品だと思うので皆さんぜひ観てほしいです。
Filmarksの評価はこちら。 (内容ほとんど同じですが…)
また他にも鑑賞作品のレビューを書いていきたいと思いますので今後ともよろしくお願いします。
今週、来週はいろいろ観るので更新捗る予定。
誰も観てないがコンセプトですが自己満足でやっていきたいと思います。
ではでは。
あでゅーん。