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「ロボットドリームズ」見た

アニメーション映画の「ロボットドリームズ」を見た。
以下ネタバレも含むので未視聴かつ、これから見る予定の人はブラウザバックを。

あらすじ

大都会ニューヨーク。ひとりぼっちのドッグは、
孤独感に押しつぶされそうになっていた。
そんな物憂げな夜、ドッグはふと目にしたテレビCMに心を動かされる。


数日後、ドッグの元に届けられた大きな箱―― それは友達ロボットだった。
セントラルパーク、エンパイアステートビル、クイーンズボロ橋……
ニューヨークの名所を巡りながら、深い友情を育んでいくドッグとロボット。
ふたりの世界はリズミカルに色づき、輝きを増していく。


しかし、夏の終わり、海水浴を楽しんだ帰りに
ロボットが錆びて動けなくなり、
ビーチも翌夏まで閉鎖されてしまう。
離れ離れになったドッグとロボットは、
再会を心待ちにしながら、それぞれの時を過ごす。
やがてまた巡りくる夏。ふたりを待ち受ける結末とは―― 。

公式サイトより

少し前から見たいなーと思っていて、少し時間ができたので見に行ってきた。今年一発目の映画だ。

あまり大きい映画館ではなく小規模なシアターで見たため、家にいるようにリラックスして見ることができた。というかリラックスして見るべき作品だと思う。

ざっくり感想

ぼくは作品を通して主人公、ドッグのかわいさや切なさ、俗っぽさに心を打たれてしまった。何をしても心が晴れない感じとかの描き方がうまい。

ロボットと離れた生活を送り、何度か新しい友だちを作ろうとしているところなんてもう…。ソワソワしてしまった。友だちって簡単にはできないよね。しかも心を通わせた友だちが居たという記憶が更にそのハードルを上げているんだと思う。
途中でダッグという新しい友だちができていい感じだったけど、ダッグはダッグの人生を生きていくって感じがしたし、ダッグにはドッグのほかにも友だちいるんだろうな~とも思った。

普通にドッグは自分勝手な部分もあるし、努力の方向性が違うと思われる部分もあるし、なんなら違うロボット買うんかい、とツッコミたくなるが、誰でもこういう部分あるんじゃないかとも思う。

ロボットサイドの話で言うと、鳥のシーンもよかった。ただ、ドッグにとっても鳥たちにとってもロボットは一時の居場所でしかなかったという印象を受けた。
あとは、アライグマと生活して体のラジカセにアライグマのお気に入りプレイリストも入っているところが切ない。
ドッグとの思い出もあるけど、今ではもうアライグマとの思い出もたくさんできてしまった。というところがジーンときた。

大切な時間を一緒に過ごしたけど、もう会わない、でも街のどこかですれ違う。それを男女関係ではなく、ロボットと犬で表現していてすごくよかった。美しい時間だけが人生じゃない。みんな色々通り過ぎて来たよねって感じがした。

まあ、ここまでの感想は多分たくさんの人と共通しているんじゃないかな、と思う。

自分的に作品からの直接的メッセージではないと思うけど考えたことは「世の中には、理由のない悪意が多すぎる」ということだ。

一人ぼっちの犬を笑う者たち、がんばってもうまくいかないのに厳しい現実、傷ついたロボットを自分のために利用する者たち、などなど。

なんとなく、そういう所も含めてリアリティがあると感じた。世の中には時としてひどいことが多すぎる。そして、そのほとんどをもたらしている方は気にも留めていないというケースが多い。

とまあ、最後は暗い感想になったけど、全体的にすごくいい映画だった。
約100分、セリフなしだけどずーっと食い入るように見ることができた。

劇中のモチーフになっているEarth,Wind&Fireの「September」も非常によかった。この作品を見た後に聴くとセンチメンタルになっちゃうね。

余談

今回訪れた映画館は都営新宿線の菊川にある「Stranger」という映画館。

正直、ロボットドリームズ自体は新宿の武蔵野館でも見れるため、そっちでもよかったのだけど、菊川は行ったことがないし、新宿の人混みを避けたいからこちらに。

カフェは併設されている小さな映画館で、こじんまりとしていて落ち着いた雰囲気だった。
カフェの中の扉を開けるとそこがシアターになっている、という構造はびっくり。映画の世界が日常に隣接している体験ができた。

温かいカフェラテをカフェで買って、それを持ってシアターに入り、席に座る。そんな一連の流れもよかった。

あとは、映画が終わってシアターを出るとカフェで「September」がかかっていてずるい演出だなと思った。

椅子もふかふかで座り心地◎。普通にまた行きたい。



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