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白濁の窓から

白濁の窓から1024_1

そよいでは鰭の四月を木と匂ふ

階段に空気を点し蜂の輪は

    ○

街だった手紙つづける眼をずっと

歌が野となる記憶から匣が建ち

名の海は遠いわたしを噴水し

    ○

垂れて木は郵便的にうつくしい

    ○

風化する玻璃の季節を手がとほり

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