ライフスタイルを形成するのに影響したものアドラー心理学
アドラー心理学ではライフスタイル理論という考え方がある。ライフスタイルは性格とは違って、その人の人生目標やどこに向かっているかという事を指す。人は共同体の中で最もいいやり方を見つけそれを自分の強みにする。そうする事で居場所を作ろうとするのだ。
ライフスタイルを知る方法は2つあり、カウンセリングを受ける方法と、自分で診断する方法だ。Kefirという人が編み出した方法を使ってみた。それによると4つに分類される。
A 安泰でいたい
B 好かれたい
C リーダーでいたい
D 優秀でありたい
それによると私はDだった。ライフスタイルが形成されるのはだいたい10歳くらいまでといわれている。
小学2年生と時を思い出した。
小学2年生の6月、転校した。大阪府東大阪市から岸和田市に引っ越したのだ。同じ大阪といえど、私にとっては未知の地域で不安しかなかった。今も木造の校舎の黒光りした廊下を先生と歩いて初めて教室に入った時を思い出す事ができる。その日、普通に授業があって、先生が問題を出した。誰も手をあげなかったが、私にはわかった。もしかして、前の学校の方が授業が進んでいてすでに習っていたからかもしれない。答えた時、クラスメイトの反応が興味に変わったのを感じた。その後、ある友達から放課後遊ぼうと誘われ、転校日当日から友達が出来た。
その教訓から自分は勉強が出来たら注目を浴びる事ができ、居場所があると感じたのだろう。小学校の間、私は優等生だった。しかし、転校前の私は全く違う性格で、泣き虫で数人の男の子にからかわれていたし、筆箱を隠されたりノートにらくがきされたりしていたので、それはいじめられていたのかもしれない。ただその当時、いじめられているという自覚がなく、ただただ泣いていた。
転校後はそういう行為を受けた事は全くなかったから、この性格を自分でオッケーと思って受け入れたのだと思う。この経験が今のライフスタイルの形成に影響していると思われる。