子どもの鍼について☆小学生の男のケース

昨日までとガラッっと話は変わって今日は、鍼灸院のお話です。

最近嬉しい事がありました。

今まで、5回くらい来てくれている小学生2年生の男の子。

一番困っているのが、言う事を聞かない。
友達と喧嘩する。宿題をしない。
兄弟喧嘩もすごい、
とお母さんはとてもお困りの様子です。

とても人懐っこい子で、私の前では、可愛い子です。

3回目の時に、お腹が痛いと言うので、足の三里という脛の下にあるツボに、
棒灸をしました。


初めに、こういうので、遠くから温めるだけやからしてもいい?
と聞くと、その子は、
「お母さん、してもいいと思う?」っとすごく不安そうでした。

お母さんがしてもいいと言ったので、仕方なくおとなしく、お灸を受けました。

次の時、寝起きで機嫌が悪くて、なかなかベッドに行かなくて、うずくまっていました。

お母さんは、「早くして、いい加減にして」とイライラしていましたが、
私は、少し待つよと待っていました。

少ししてから、尋ねました。

「どうする?①もう少しこのまま待つ。②私が抱っこして連れて行ってする。③今日はしないで、このまま帰る、どれにする?」

「分からん」

私、「したい、したくない?」と聞くと
「どっちでもいい」というので、したい気持ちの方が強いのかなと思いました。

そして、「抱っこしよか?」と聞くと、
その子は、「お母さん、連れて行って」と言って、
いつも通り、治療が出来ました。

お母さんには、「怒らないであげてくださいね。」とLINEで伝えました。

そうしたら、車に乗る時に、お母さんに「ごめんなさい。」と言ったそうです。
お母さんが、「怒ってないよ」というと、
泣き出したそうです。
「迷惑かけて悪いと思っている」と。

彼にはいろいろな葛藤があったんですね。

次の週に来たときは元気で、
最近はお腹も痛くないというので、
「じゃあ、今日はお灸しなくていいね」と私が言うと、
「いやや、してほしい、だって、気持ちいいねんな」というんです。

前回の半分くらいの時間だけ、足の三里にお灸をしました。

今週、どんな感じ?と聞くと、
以前に一週間に何回泣いたか宿題に出したことがあります。
14回でした。
今週は、半分くらいになったそうです。

そして、「最近、お母さんが起こるのが減った。」と言いました。
それは、その子が落ち着いてきた
「鍼が効いているってことじゃない?」

子どもの鍼は、良くなるのが早いです。
そして、何より、子どもが気持ちいいと言ってくれます。

薬に頼らない方法が広まればいいなと願います。

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