勇気づけとは何か
褒めるのではなく勇気づけよう。
アドラー心理学を知って早25年。その時に初めて褒めるより勇気づけが人間関係をよくするのだと知った。想像してみて。料理を作って夫から「えらいね」と言われると、なんかもやっとするだろう。なんか上からなのを感じるだろう。褒めるのは上下の関係だ。料理を作って、「うわー、こんなん初めて食べた!おいしいわ。」と言われたら、また作りたい。他のレパートリーを増やそうと思うだろう。そして、私には料理の素質があるのかもと思って、そっちの道も考えるかもしれない。
最近、息子が妙に私の料理を美味しい、美味しいと食べるので、私の料理の腕が上がったのかなと錯覚してしまう。私は料理が苦手だ。息子は偏食で中学の時は、私の作った料理を見るなり「コンビニになんか買いに行ってくるわ」と傷つく事を言っていた。そんな息子が私の料理をみて、「美味しそう」というのだから、私が勘違いするのも無理はない。
息子に「私、料理上手くなった?」と聞くと、ちょっと言葉を選んで、「一人暮らししてたら、こんな料理でも美味しいと思うよ」と言った。え?こんな料理?一気にテンションさがった。それでも、毎晩、料理を美味しそうに食べる息子を見ていると、勇気づけられるなと思った。
勇気づけとは言葉だけでなく行動なのだ。みそ汁をおかわりする息子をみて思った。