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読書感想『とわの庭』小川糸ネタバレあり 鍼灸師が物申す


1日で、『とわの庭』を読みました。最後が早く知りたくて、止められなかったというのが、1日で読んだ理由です。それくらいのめり込みました。

それが、小川糸さんの文章の魔法なのかと思います。『食堂かたつむり』に続いてまだ2冊目ですが。

最後は少し涙しました。しかし、内容的にありえないだろうと思う事も多く、そんな簡単に好転していいの?人生って、そんな楽なものなのか?という思いに落ち入り、そう考える自分は
人生を複雑にしているのかな?と思いました。

前半は映画「子宮に沈める」を思い出し辛くなりました。

とわが大人になるまで発見されなかった事。水道代は誰が払っていたのかということ。オットさんは罪の意識はなかったのかということ。未熟児で生まれて一度も病気とかにならず、なったとしても病院へは行かず、1人で生きながらえるものなのかということ。

さらに鍼灸師として、他人に治療としてお灸をしてはいけないということ。とわは肩が軽くなったと言って、お灸の実費を渡しているという記述があるが、有料無料にかかわらず、無免許で人に定期的に治療を行ってはいけないということを小川糸さんはご存知なのか、と思いました。
さらにさらに言うと、目が見えない人の手の感覚は想像を絶するくらいすごいので、十和子さんはあんまマッサージ師、鍼灸師になる事を選択肢に入れたらいいと思いました。

疑問だらけの内容でしたが、そんな中、とわに寄り添って本音で付き合っていたスズさんには好感がもてました。

小川糸さんの他の本も読んでみたい。

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