鍼灸師として悲しい記事
昨日、この記事を読んで、何とも言えない気持ちになりました。
まだ、その気持ちが残っているので、
書きます。
記事はこちらで、不妊治療をしながら、有名な鍼灸院へ行き、
3カ月でいい卵ができるから、大丈夫と言われ、漢方とお灸もしながら、3カ月不妊治療をやめて、週1回通うも、数値はよくなかった。
そこで、鍼灸院の言い分は、週2回だったら、いけたのに、という話。
情けないなと思いました。
まず、3カ月でオッケーなんて言えません。
そして、その間、不妊クリニックの治療をやめる事は薦めません。
過度な期待はさせません。
この記事で卵巣に電気を流しますというのも理解できません。
私の所にくる患者さんは、この方と同じように、わらをもすがる思いで来られます。
その方には、じっくり治療に取り組んでほしいと伝えます。
具体的には、
思いつめず、体が喜ぶことをする。
人と比べない。
ネットを見すぎない。
夫婦でいろいろ話し合ったり、楽しい時間を過ごす。
治療については、無理のない範囲で通えるように、相談しながら、進める。
など、お互い対等の関係で治療を進めていこうと提案します。
妊娠しないで、来られなくなる方もいます。
はっきりと、もう不妊治療は辞めて、2人で生きます。
とおっしゃてくださる方もいます。
不妊治療にかかわる事は、その方の人生に関わる事だと思います。
妊娠できなかった事を、患者さんのせいにする院は辞めるべきです。
この記事の方も、3カ月ですっぱりやめてよかったと思います。
中には、そこで週2回、通う人もいるでしょう。
不妊治療をするときは、鍼灸院に限らず、不妊クリニックでも、
疑問な事があったら、はっきりと聞く、納得のいく治療をしてほしいと思っています。