「崖の上のポニョ」を良い映画と思えない私はダメなのかもしれない
先日ある講演会をオンラインで見た。インクルーシブ教育に関するものだ。講師の話にちょっともやっとした。チャットのコメントも講演会後の感想も「すばらしかった」「感動しました」との絶賛の中、そう思えない私は批判的で屁理屈をこねる嫌な奴に思えて凹んだ。冷静に何が自分にとってもやっとしたのかを考えようとした。
講師は元小学校の校長で、その小学校には不登校は誰もいないと言った。他の学校で不登校だった子が転校してきたが、通えるようになったと言う。それも全員。私は不登校を責められているような気になったのだ。そこに私も不登校を問題と思っていると気づいた。
昔から、人と感覚が違うと感じていた。子供の頃からだ。それは生まれつきの性格なのか、徐々に身に着いたものなのか分からない。絶賛上映中の「崖の上のポニョ」を子どもと見に行った時も、なぜこれが絶賛されているのか分からなかった。映像は綺麗だ。だが、ポニョはかわいいとはいいがたい。お母さん目線でいえば、子供を嵐の中車ででかけてあんな危険な目にあわしていいのか。カップラーメンをあんなに美味しそうに描いていいのか。あんな小さい子供に誓わせていいのか。それを大人があおっていいのか。など、いろいろ疑問が湧いてきた。
「3年A組 今からみなさんは人質です」を観た時も、納得がいかなかった。どんな理由があっても罪を犯すことを認めてはいけないと思う。だから、先生の選択は間違っていると思う。上の息子に言ったら、「おかあさんは真面目すぎるねん。あれはドラマやねん」と笑われた。
そう、私は真面目で融通がきかず、時に大多数から外れる。疎外感を味わいながら、それでも自分の感覚には正直でいたい。
みなさん、よい一日を!