電動鉛筆けずりに小指を入れた話
小学1年生の時、親が電動の鉛筆削りを買ってくれた。ピンピンに削れる機械に魅了された。ふと、「指も削れるのかな?」と思った次の瞬間に小指を突っ込んでいた。ぶーんという音が鳴った瞬間手を引っ込めたが、指が切れて血が出ていた。痛いという記憶はなかったけれど、「また、お母さんに怒られる」と思って、ぞっとした。手をティッシュで押さえ血を止める努力もむなしく、母親に見つかった。「またあんたは、いらんことして!」と案の定怒られた。
いつも私はあほな事をしてしまうようだ。しかし、鉛筆削りに手を入れる瞬間、鼻にラムネを入れる時(これはもっと小さい時の話)、あほな事だとはまったくもって気づいていない。好奇心だけで動いてしまう。今も変わっていない。当時、私にとって母は怖かったけれど、母は正しいと信じていたので、母が怒るのも無理はないと思っていた。ただ、怒られないようにしようとも思ってなかったようだ。その後も数々のあほな事をして、母に「あんたはまた!」と言われている。
息子が小学生に入った時、電動の鉛筆削り器はこういう理由で危険だと思って手動式を買った。しかし、私以外誰一人電動の鉛筆削り器に指を入れたという事例を聞いた事がない。
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