見出し画像

Camblyで世界の旅(14)アメリカ・台湾・日本ガールズが語る、美の基準について

  今日は友達みたいなアメリカの先生と、もっと語りたいと思わせてくれる会話が楽しい台湾人女性、そして私。文化交流というテーマでいろいろ話したけど、特に心に残ったのは「美の基準」について。

 tattooがtabooかという話から始まって、私が「日本ではhot springs (温泉)とかpublic baths(銭湯)にはtattooがあると入れないところが今でも多いよ。」と言ったら二人とも「え!?」となった。台湾の方が「日本に行きたいんだけど、小さいのもダメなん?」と聞いてきたので、「今はステッカーで隠したらOKなところもあるし、気にしないってとこも出てきてるよ」と言った。
 そういえば派手にtattoo入れた友達が日本に来た時、入れる銭湯探しに付き合ったことがあるな。「全然いいですよ」というところも、少ないけどあった。インバウンドを考えるとこだわり続けるのも難しいかもね。

 台湾の彼女が「台湾では肌の色が白い程良いとされているわ」と言うと、アメリカの先生が「あら、アメリカでは逆よ。tanned(日焼けした)とかbronze(ブロンズ)の肌がより素敵だってされてるよ」と答える。
 生まれつきtannedな肌の色である私、確かに海外に行ってたくさん褒められたな。若い頃は会社の人に「ハワイにでも行ったんですか」なんて面白くないジョークを言われたりして白くない肌に悩んだりもしたけれど、今は自分の肌の色が心地よい。誰がなんと言ってもね。

 私も日本でも色白がより良いとされていることを伝えつつ、更にKpopアイドルへの憧れから細ければ細いほど良いみたいな若い子もいるよね、という話をした。台湾の子も「Kpopの威力、すごいよね」と乗ってきた。今や世界に影響を及ぼすKpop、その勢いを二人のリアクションを見て実感した。
 韓国といえば…から、plastic surgery(美容整形)の話になった。顔が分からないほど変えるのは、どうも抵抗あるねぇ...と言いながら「でも消えない眉毛とかアイライナーとか、そういうtattoo的なのもあるらしいね」と先生。
 そこで、「Hey, Namio.  眉毛が消えない様に入れてるtattooって、日本の温泉入れるの?」って聞かれて苦笑い。確かにそうだわ。それはいいわ。
 tattooってニュージーランドのマオリ族は、自分や家族の歴史を表す大切なものとされているし、他の国でも忘れたくない人の名前をtattooに込める人もいる。眉毛が消えたら困るって理由でtattooする人もいて。その人その人のtattooの意味なんて他の人にはわからない。日本の刺青やtattooもそれぞれ意味を持つはずなのに、一つのイメージだけが強調されてしまってルールが出来てしまった。校則をはじめとするいろいろな「イメージ先行」のルールを見直す時にきているのかもね。

 私がとりわけ気に入ったのは、先生が言っていた「爪の手入れや手をソフトに保つこと」の理由。爪や手の手入れは、人に良く見られたいからというよりも「自分を自分がしっかりケアしているか」ということなんだという。
 そう言えば、適当に自分の顔にバチャバチャ化粧水をつけて終わっていた私に、娘が「こうして手を温めて顔を包み込む様に」と丁寧に化粧水を顔に飲ませている様にしていたことを思い出す。「今日もお疲れ様」って言いながら自分の顔に優しくする。一昔前の「人のために尽くす女性が良い」みたいな価値観から、こちらもまた変わりつつあるんだな...と思った。

 海外の方と話すことで、自分を取り巻くいろいろな「当たり前」から解き放たれて、初めてニュートラルになれる。自分を基準に、自分を大切にする価値観に自分を合わせていきたいと思う。


いいなと思ったら応援しよう!

なみお
読んでくださって、ありがとうございます。 もし気に入ってくださったら、投げ銭していただけると励みになります💜