嫌だよ、しんどいよ、って言えること
教室で気をつけていることがあります。それは、人に嫌なことをされたら「嫌だ」と言うことです。時々いたずらが過ぎる場面を目にします。子どもですもの、距離感間違っちゃうことありますよね。でもその時に相手が嫌かどうかをはかるのは、された人の声しか手がかりがありません。
同じことをしても、仲良しでじゃれあっている時と、すごく嫌な時とありますね。例えば、頭に手を置かれることが何も気にならない人もいれば、とても嫌な人もいます。悪気があってもなくてもです。
だから「嫌だったら『嫌』って言いなよ。そして『嫌』って言われたらそれ以上は絶対にしてはいけないよ」と伝えます。実はこの「嫌だ」って伝える力、とっても大事。
私たちは不快なことを無理矢理させられても口答えしてはいけない、という教育を受けることが多々あります。「嫌だ」「不快だ」はわがままで言ってはいけない、と学びます。でもそれって本当でしょうか。
「嫌」「不快」は心の信号です。人それぞれの心の危機を表してる。だから、それを強要してはいけないし、強要されたことによって信号を無視する癖がついてしまってはいけない。
本人に言いにくかったら私にでも、おうちの方にでも、とにかく伝える。それが私が一番言いたいこと。
そして、「嫌って言われてもするってことは、それは今度はその人が心配だよ」って伝える。どちらも生きていく上で大切なスキル。それがお腹の中でパンパンに膨らんで、今いろんな生きづらさがそこかしこ。
「嫌だよ」「しんどいよ」って言える場になりたい。言える人を育てていきたい。そう思ってる。
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