Help me.

 今日は小学校英語で、あるゲームをした。

そのゲームでは、わからない子は助けてもらわなければいけない。私が困った子の役をして「私は何をすれば良いと思う?」と尋ねると、子どもたちは「助けてあげたらいい!」と。

 いや、周りの人が、じゃなくて「私は」何をすれば良い?

 誰かが"Help me!"と小さな声で言った。そう。それなの。

日本語でもいい。とにかくわからないよ、教えて。助けて。そう周りに助けを求めるの。助けてもらって言える様になったら、それでOK。

 みんなが完璧を求めたり、みんなと同じレベルで同じ速さですることを知らない間に覚えてしまったら、大人になったら誰にも頼れない人になってしまう。そんな一人で抱えて心を病んでしまう人たちをたくさん見てきた。

 英語が出来るから自分は大丈夫です!じゃないの。

生きていく間には一人ではどうにもならないことがたくさんある。だから。「助けて」って言う練習をしよう。

 私はね。若い頃たった一人でニュージーランドに行って一年間を過ごしたけれど、信じられないくらいたくさんの人に助けてもらった。あの時誰にも助けを求められなかったら、私は今、ここにいないと思う。

 助けてもらう練習をしよう。

 それが私の今日の英語の授業のメッセージ。

めあては「数を知って友だちと聞き合おう」だったけど、みんなHow many...?はあっという間に使える様になった。

英語の技術なんてあっと言う間。大事なのはメンタル。マインド。弱い自分を受け入れている人の自信は揺らがない。自分の弱さを認めずに、完璧に見せようなんて不可能だし、危うくて脆い。

 子どもたちが作業をしている間、担任の先生がそっと私に「今日正に私が子どもたちに伝えようとしていたことでした。ありがたかったです。」と声をかけてくださった。図らずもチームプレー。

 私は英語を"完璧を求める時間"にはしない。絶対。

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