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今日の成果は、背中に見る

 ある学校教育に携わった方に言われた言葉が、心に残っている。
私が「レッスンの帰り道の、子どもたちの様子を見てその日のレッスンがよかったかどうかがわかる」と言ったことが新鮮だった、という話だった。
私にとっては教室を始めてから十年間、それが当たり前の指標だったから改めてそう言われて、不思議な気持ちだった。

 レッスンが終わった後、子どもたちを教室の外で見送る。笑顔で何度も"See you!"とか"Good bye!"と振り向き振り向き帰って行く子。
スキップしながら帰る子、お迎えのおうちの方に会うなり今日レッスン中したゲームの話を嬉しそうに話す子。その様子を見てレッスンを楽しんでくれたかを感じる。そして「あ、今日もよかった。」と思うまでがレッスン。
 子どもたちが何かを得てくれたのか、何か実績をあげたのか、私自身は全く興味がない。一番興味があるのは、今日レッスンを楽しめたかどうかだけ。

 子どもたちは、楽しいことは進んでする。学びを楽しいと思わせることだけが、私の使命。だから、レッスンが終わった後の後ろ姿を見ることが私にとってはとても大切。その後ろ姿が気になる子は、後から家庭に連絡をしたり翌週少し気をつけて様子を見たりする。

 一番大切なのは、カリキュラムを進めることでも点数を上げることでもなく、子どもたちが週に一度ここに来て「今日も楽しかった」と思えることなのだ。そこから子どもたちの主体的な学びが始まることを知っているから。

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