子育てはオーダーメイド
残念ながら、ニュースに出るようなあからさまな「虐待親」だけでなく、今は見えにくい「教育虐待」や「ネグレクト」など、様々な親がいます。大人の心が成熟していないことが原因であることが多いように思います。
私自身、自分の未熟な部分を見せつけられ続ける子育てでした。中でも自分を振り返る作業が死ぬ程辛い。心をえぐられるプロセスです。
言葉を発した後、自分はなぜこれを子どもに伝えたいのか、と自分に問いかけ向き合った時に「理由が見つからない」ことがあります。
それは危険信号。そこと向き合うことが本当に「死ぬ程」辛い作業なのです。自分の軸にしみこまされた価値観。膿んだままの傷口に触るようなものだからです。
でもエイッと勇気を出してそこに触れて、涙を流して、本当の自分の気持ち、そして本当に子どもに伝えたいことが明確になると、心がスッキリして、親子関係も劇的に変化します。
子どもと本当の意味で人間同士の会話が出来ます。
なぜお子さんのテストの点数が気になる?
勉強したら明るい未来が待っている?
なぜそう言うの?保証はあるの?
なぜ勉強したら明るい未来が待ってるの?
なぜ学校に行って欲しい?
みんながしていることをしていたら、安心なの?
私は批判したいから言っているのではありません。子どもに向ける言葉が「なんとなく自分も言われてきたから」という理由だけだったら、何の説得力も持たないからです。
その言葉を発する自分の気持ちが見えていたら、そこをわかりやすくお子さんに伝えることが出来るのです。
「いいから、とにかくやれ」となってしまうのは、自分の中にそのメッセージを伝える軸がないから。コピーペーストだからです。
時代は変わっています。子どもたちは以前の子どもたちよりもずっと情報を持っています。その子たちに届くのは、他の誰かに向けられた言葉や、昔言われていたことをそのままコピーよりも、あなたの気持ち。あなたにしか届けられないメッセージです。
そこにフォーカスすると、伝え方も変わってきます。頭ごなしではなくなってきます。それが大事。
その子のことをよく知る自分だからこそ、その子に届くように伝えられる。
「それが難しい」「そんなこと無理」と言われることが多いし、そこが一番大変で大切な部分なので、私はそういう方々に寄り添いながら、伴走することをしてみたいな。
そんなことを思う。娘が旅立つ日。
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