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体を張って語学習得観察日記⑦

 時は経ち、もうお気に入りの先生のレッスン(一回25分のフリートーク・月2回)は12回目を終えた。Duolingoはあの鳥(Duo)がメールしてきたり悲しい顔をしたりするので、毎日本当にわずかな時間でも続けている。

 ここにきて発見したことを記す。
Duolingoはかれこれ2年目に突入しようとしているが、毎日毎日は10分〜30分のわずかな時間なのに積み上がったら膨大な時間になっているということに改めて気付く。通常は寝る前のルーティーンにDuolingoを組み込んでいる。してから寝る、という形。でないと忘れてしまいそうだから。
先日マルチリンガルの人の勉強法をyoutubeで見ていたら、とにかくどんな形でもいいから毎日触れること、と言っていた。確かに私はDuoを泣かさないために毎日スペイン語に触れていて、気がついたら随分遠くまで来た気がする。

 内容は難しくなっているはずだが、自分がなぜこの言い回しを知っているのか、と不思議になるくらい頭にたくさんの言葉や表現が残っている。そして更に不思議なことに、オンラインレッスンで先生の言っていることが半分以上わかるようになったのだ。そして自分の口からカタコトだし先生にしょっちゅう修正してもらわないといけないくらいだけれど、意味のある言葉(形は違えど先生にはちゃんと通じている)が発せられている。
 とにかく不思議だらけ。知らない言葉と出会ってそれを身につけていく過程。面白過ぎる。本来はそのメカニズムを知ることが新しい言語に飛び込んだきっかけだったのだけれど、今は自分がなぜか知っている表現を使って自分の中から言葉を紡ぐことの面白さに取り憑かれている。

 とはいえ、スペイン語が堪能な方から見ると赤ちゃんが寝返りを打って「もう一人前だ!」と喜ぶ親くらい親バカ(自分バカ?)なのかも知れないけれど、スペイン語で自分の言いたいことを伝えられる自分って素敵!と悦に入っているのが今。なんていうか、これが語学の醍醐味だと思う。自分でも知らない間に自分が謎の記号を解読できている快感。

 面白すぎて、普段の生活の中で時々スペイン語で独り言を言うようになった。この状況をスペイン語でどう表そうか。まるで形の違ういろいろなブロックを与えられた子どもみたいに、これとこれをつなぎ合わせるとどうなるかな、あ、この出っ張りがあるからここはくっつかないや、みたいな感じで文法を見ている。まだまだ歪でへなちょこだけど、完成したものは私にとっては愛おしく、それを作れるようになった自分最高!って気持ちになる。

 今日12回目のレッスンが終わって、言いたいことが言えた嬉しさから速攻次回のレッスンも予約してしまった。今日の寝る前のDuolingoも楽しみ。インプットとアウトプットが良いバランスになってると思う。

 英語もこんな風に学べたら楽しいだろうな...と、英語講師としての自分がむくむくと頭をもたげる。自分のこの体験をうまく生徒さんの伴走に落とし込めたらいいな。


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