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Camblyで世界の旅⑩ここはパワースポット?優しい気持ちになれた、アメリカ人講師とベトナム・中国のクラスメイトとの子育て談義

 旅行の話やテレビの話…などいろいろな話題の部屋に入って、なんとはない雑談をして過ごしていたけれど、久しぶりに「Parents Corner」という部屋に入った。子育て話のお部屋です。

 集まっていたのは若くてヨガインストラクターみたいな健康的な雰囲気のアメリカ人講師、結婚したばかりというベトナムの女性、幼児を育てる中国人女性、それに3人子育て卒業の私。なんとなく自己紹介時点で「先輩!」っていう皆さんの視線を感じていたけれど、私に特に語ることはない。

 中国の方は絶賛育児中、という感じで子どもがちゃんと言われた通り出来たらシールをあげたりご褒美をあげたり…という様な話をしていた。でも悩みとしては、年齢が上がってきたら難しくなってくること。確かに子どもって最初は親の言うことをけなげに一生懸命頑張ろうとするけれど、自我が芽生えてきたらそうもいかない。

 まだ子どものいない "future mom"と言っていたベトナムの方が積極的にいろいろ話してくれる。「やっぱりコミュニケーションが大事だよね!」というと、先生が「確かに、ただ子どもを子ども扱いするだけは良くないわね」と。私は自分の体験から、何か困った行動を取った時に必ず尋ねる様にしている、と伝えた。これは子育て経験と言うよりは、現在進行形で続いている教室での生徒との関わりの中での話。何かをひっくり返したり、教室を歩き回る子に「やめなさい!」「すわりなさい!」と言うよりも、「どうしたの?」と言うと意外とその子が気持ちを話してくれたりする。それがわかると次の対処がわかる。不安な子には何か安心できる様な言葉がけを、わからないことがあったらちゃんと再度説明することを…
 それは最高ね!と全員あったかい雰囲気に。私がこれを学んだのは欧米からだけれど、日本でも大切なことではあるし、もちろんベトナムでも中国でもそれは一緒。みんな「やっぱりコミュニケーションをとって、良い関係を築くのは大事だよね〜」と満場一致。これは世界共通だね。

 私が選んだトピックは、「(子どもに対する)期待とプレッシャー」。日本・韓国・中国はCamblyで話していても子どもへの期待が高過ぎる国々として認識されている(悲しいけれど)ので、ベトナムではどうか尋ねてみた。ベトナムも大なり小なり同じことだよ、と。受験シーズンは大変だと言っていた。先生に「過度なプレッシャーが自殺の原因にもなっているんでしょう?」と尋ねられた。

 Camblyのグループレッスンで感じるのは、いろいろな国の人たちが他国の記事をよく読んでいること。日本の問題もよく知っていて驚く。日本の人が海外のことを知ろうとしているよりももっと早くて深い、そんな気がする。だから「日本ってすごくいい国って褒められた〜」「クールジャパンだ〜」って喜んでいる日本人も気付いていない日本の問題の深さを、海外の人の方がしっていたりするのだ。
 もちろん日本はとても素敵な国だし、私も大好き。でも、気になるのは日本人の私たち自身があまり日本のことや世界のことを知ろうとしていないこと。気が付かない内に教育は大変なことになっているし、そこで育つ人たちはまた、自分たちを取り巻く問題に無関心のまま大きくなっていく。

 世界を見ると、自分が見える。私が教育を学んだのは日本の大学だったけれど、その後の実践的なことは海外のアイデアを参考にしている。今日Camblyで話した様な温かな教育が、家庭や学校などいろいろな場所で実現されるといいな。
 そして私が英語教育に関わる理由の一つを改めて想った。英語を通して、子どもたちが自分の半径100mだけじゃなくてもっといろいろな世界があると知って欲しい、そうすれば気持ちがスーッと楽になることだってある。

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