○✕△▢年

日記形式の小説(フィクション)

10月15日
昔のわたしの日記が出てきた。何だろう…懐かしいような気恥しいような。

日記を書く習慣ができたのは小学校に入学した日から日記を書くことをママから習慣にするように言われたのがきっかけだった。そしてそれをママにみせることで、それを15歳まで守ることが約束の一つだった。お兄は中学生からは、身体記録と、筋トレの記録をつけていた。お姉ちゃんはひたすらイラストを描いていて、わたしは文字。そのことが習慣になって文章を書くことは当たり前のような気持になっていた。小学校3年生ぐらいから、ママに見せるのが嫌だなって思ったときに、当時読んでいた漫画で、秘密の日記という存在を知り、ママには表向きの勉強計画日記を見せて、秘密日記は秘密日記で持つようになった。その存在をママに知られてしかられるかもしれないって思ったけれど、ママは、大切なのは衣里が毎日見せてくれるもの、秘密日記は自分で大切にしなさいと言われた。

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